ボラン
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構造
モノボランは不安定で、二量体であるジボランの形で存在する。このとき、水素-ホウ素間の4個の電子のうち2個は通常とは異なる半結合の形になっている。ホウ素-水素-ホウ素の結合は、水素-ホウ素間のσ結合ではなく、ホウ素の空軌道を使っている。水素-ホウ素結合で結びついている4個の水素原子と2個のホウ素原子は同一平面上に位置するが、ホウ素-水素-ホウ素の結合の中間に位置する2つの水素原子は平面の上下にある。
このような結合を三中心二電子結合と呼ぶ。2個の電子で3個の原子が結合しているからである。三中心二電子結合を含む化合物として他に Al2Cl6 がある。なお、通常の化学結合は二中心二電子結合である。
ボランの水素をハロゲン元素で置換した化合物では三中心二電子結合は起こらず、二量体にはならない。4個の原子は同一平面に位置する。
ジボランについては、ジボランの記事を参照。
用途
種類
ボランの構造には以下の2種類がある。
- ニドボラン類 (nidoboranes, BnHn+4) — ジボランなど
- アラクノボラン類 (arachnoboranes, BnHn+6) — テトラボラン (B4H10) など
