タカネトンボ (植物)

ラン科の種 From Wikipedia, the free encyclopedia

タカネトンボ(高嶺蜻蛉、学名Platanthera chorisiana)は、ラン科ツレサギソウ属の地生の多年草[3][4][5][6]

概要 タカネトンボ, 分類(APG IV) ...
タカネトンボ
岩手県八幡平 2019年7月下旬
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 単子葉類 Monocots
: キジカクシ目 Asparagales
: ラン科 Orchidaceae
: ツレサギソウ属 Platanthera
: タカネトンボ P. chorisiana
学名
Platanthera chorisiana (Cham.) Rchb.f.[1]
シノニム
  • Limnorchis chorisiana (Cham.) J.P.Anderson[2]
和名
タカネトンボ(高嶺蜻蛉)[3][4]
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特徴

は伸長し一部は肥厚し、別に少数のヒゲ状の根がある。の高さは8-20cmになり、茎に稜がある。は地表近くに2個が対生状につくが2葉はやや離れている。葉身は円形または広楕円形で、長さ2-6cm、幅2-5cmになり、先端は円頭、基部は狭くなってやや鞘状になって茎を抱く。葉質は多少肉質で、表面は深緑色で光沢がある。その上部には少数の鱗片葉があり、線状披針形となる[3][4][5][6]

花期は7-8月。は淡黄緑色で、径3-4mmの小さな花を数個から約10個、総状花序につく。花柄子房の基部に線形のがつき、花柄子房より長い。背萼片と側萼片はほぼ同じ形で、長楕円形から楕円形、長さ2mmになり先は円頭になる。側花弁は卵形または広卵形で、萼片より少し短い。唇弁は卵円形で先は鈍頭、萼片と同じ長さで、質はやや厚い。は太く鈍頭で、長さ-1.3mmで楕円体になり、先端が前に突き出る。花粉塊柄は短く、花粉塊は卵形となる[3][4][5][6]

分布と生育環境

日本では、北海道、本州の中部地方以北(東北地方、日光北アルプス八ヶ岳白山)に分布し、高山の湿った草原や林縁などに生育する[3][4][5][6]。世界では、千島列島サハリンカムチャツカ半島アリューシャン列島、北アメリカのアラスカ州からワシントン州にかけて分布する[5]

タイプ標本はアリューシャン列島のウナラスカ島で採集されたもの[1][3][4]

名前の由来

和名タカネトンボは、「高嶺蜻蛉」の意で、高山に生えるトンボソウの意味[6]

種小名(種形容語)chorisiana は、植物画家の Louis Choris (1795 – 1825) への献名[7]

種の保全状況評価

絶滅危惧II類 (VU)環境省レッドリスト

Status jenv VU.svg
Status jenv VU.svg

(2017年、環境省)[8]

ギャラリー

ミヤケラン

下位分類として、変種にミヤケラン(三宅蘭[3]Platanthera chorisiana (Cham.) Rchb.f. var. elata Finet[9])がある。基本種のタカネトンボに似るが、茎の高さは20-40cmになる。2個の葉は離れてつき、長さ4-7cmの広楕円形から楕円形になり、先は鋭頭になる。花は20数個つく。基本種との中間型もあるという。分布域は基本種と同じであるが、基本種よりやや北方型で、日本では、北海道、本州(東北地方)に分布し、低地から山地の樹林下に生育する[3][10][11]。変種名 elata は、「背の高い」の意味[12]

脚注

参考文献

外部リンク

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