ムスト
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ワインのムスト

ポマースが果汁の中に浸っている(スキンコンタクト)期間は最終的なワインの性格を決める上で重要な要素である。よって地域ごと、ワイン生産者ごとに違いがある。
ワイン生産者は頃合の時期を判断すると果汁をポマースから取り出し、それから果肉の細胞に残っている果汁を搾り出すためにポマースを圧搾する。発酵させるために酵母を果汁に入れる一方で、ポマースはしばしば肥料として使用するために葡萄園や果樹園に戻される。選別された未発酵のムストの一部は、瓶詰めに先立って甘味料として添加するためにズュースリザーブとして取り置かれる。
ワイン生産者は中には、使用済みのポマースに取り出した果汁と同量の水を加えたものを24時間置いてから水分を取り出して2番搾りのワインを作るところもある。こうして作られたワインはワイン生産者の雇い人への振る舞いとして供されたり、グラッパのようなポマース・ブランデーの基に使用される。
料理のムスト
ムストは古代ローマでは料理の材料として普通に使われていた。ムストは鉛製か青銅製のやかんで沸かされ軽く濃縮されたものがデフラタム、濃く濃縮されたものがサパと呼ばれた。これはしばしば、特に果物に酸味付けや防腐剤として使用された。地球科学者のジェローム・リアグは1983年に出版された『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン』の中の記事で、デフラタムとサパを恒常的に口にすると危険な量の酢酸鉛を摂取してしまうという仮説をたてた。
濃縮されたムストはバルカン諸国と中東の料理でペクメズやディブスとして知られるシロップや、小麦粉と混ぜ合わせて濃厚にしたものが菓子の素材(ムスタレブリア、ソウツコス、チュルチヘラ)として使われる。