ルクソール
エジプトの都市
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歴史
ルクソールは、エジプト新王国の時代、太陽神アメン=ラー(Amon-Ra)の都市テーベだった。
第11王朝時代に重要な都市となり、華麗さだけでなく、知、芸術、宗教、政治の中心地として繁栄した。第1中間期の混乱の後、エジプトを統一したメントゥホテプ2世が、周辺地域に安定をもたらし、その結果都市が発展した。新王国のファラオが、クシュ(現在のスーダン北部)やカナン、フェニキア、シリアに遠征し、テーベが世界規模でも有数の富を有し、知名度も高いことが分かる。テーベは上エジプトからのヒクソス軍の侵略を退ける役割を果たし、第18王朝の時代から第20王朝の時代まで、テーベは古代エジプトで政治的、宗教的、軍事的に主要な都となった。
街にはバビロニア人、ミタンニ人、ヒッタイト人(現在のトルコ)、ウガリットのカナン人、ビブロスのフェニキア人、ティルス人、クレタ島のミノア人なども流入し、アナトリアのヒッタイトの王子が、ツタンカーメン王の未亡人アンケセナーメンと結婚するまでに至った。しかし、政治的中心が北部エジプトの、ブバスティスやサイス、そして最終的にアレキサンドリアに移ると、街の政治的、軍事的な重要性は、次第に薄れていった。しかし、アメン神の都市としてテーベは、古代ギリシア時代に至るまで、宗教的な中心地であり続けた。
その後、街はアッシリアのアッシュールバニパル王の攻撃を受けた。テーベの街は廃墟となり、その重要性も失われた。しかし、アレクサンドロス大王がカルナックのアメン神殿に到着し、宗教的な祭りであるオペトの祝祭の間に、王の像を移設した。テーベの偉大さは、今日でも、崇高な場所であり続けており、ローマ帝国の時代には、多くのキリスト教の修道僧がやって来て、多くの古代のモニュメントの場所に修道院を設立させた。その中にはハトシェプスト女王葬祭殿にあり「北の修道院」の意味を持つデル・エル・バハリも含まれている。
ルクソール特有の遺物として葬送用コーンがある。
1997年に外国人観光客を狙ったテロ事件が発生し、日本人観光客10名を含む62名が犠牲となった[1][2][4]。
2013年に観光用の熱気球が飛行中に火災になり、日本人観光客4名を含む19名が犠牲となった[5]。
経済
気候
ルクソールでは雨がほとんど降らない。月あたりわずか0.0から6.0mmの雨しか降っておらず、年の平均降水量は2.3mm(月の平均は0.09mm)である。 夏季の間、温度は頻繁に50度を超える。王家の谷の近郊で、かつて57度に達したことがある。街にはナイル川が流れているが、川によって冷やされるのはほんのわずかである。
| ルクソールの気候 | |||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
| 最高気温記録 °C (°F) | 32.9 (91.2) |
38.5 (101.3) |
42.2 (108) |
46.2 (115.2) |
50.0 (122) |
48.5 (119.3) |
47.8 (118) |
47.0 (116.6) |
46.0 (114.8) |
43.0 (109.4) |
38.2 (100.8) |
34.8 (94.6) |
50.0 (122) |
| 平均最高気温 °C (°F) | 23.0 (73.4) |
25.4 (77.7) |
27.4 (81.3) |
35.0 (95) |
39.2 (102.6) |
41.4 (106.5) |
41.1 (106) |
40.4 (104.7) |
38.8 (101.8) |
35.3 (95.5) |
28.9 (84) |
24.4 (75.9) |
33.4 (92.1) |
| 日平均気温 °C (°F) | 13.8 (56.8) |
15.9 (60.6) |
20.2 (68.4) |
25.6 (78.1) |
29.6 (85.3) |
32.2 (90) |
32.3 (90.1) |
31.8 (89.2) |
29.7 (85.5) |
25.9 (78.6) |
20.0 (68) |
15.1 (59.2) |
24.3 (75.7) |
| 平均最低気温 °C (°F) | 5.4 (41.7) |
7.1 (44.8) |
10.4 (50.7) |
16.0 (60.8) |
20.2 (68.4) |
22.6 (72.7) |
23.6 (74.5) |
23.2 (73.8) |
21.3 (70.3) |
17.3 (63.1) |
11.6 (52.9) |
7.1 (44.8) |
15.5 (59.9) |
| 最低気温記録 °C (°F) | −0.3 (31.5) |
−1.0 (30.2) |
0.0 (32) |
6.5 (43.7) |
12.5 (54.5) |
16.0 (60.8) |
19.2 (66.6) |
19.2 (66.6) |
15.8 (60.4) |
9.8 (49.6) |
3.7 (38.7) |
0.7 (33.3) |
−1.0 (30.2) |
| 降水量 mm (inch) | 0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
1 (0.04) |
0 (0) |
0 (0) |
1 (0.04) |
| 平均降水日数 | 0.2 | 0.1 | 0.1 | 0.1 | 0.1 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.3 | 0.0 | 1.0 | 1.9 |
| % 湿度 | 55 | 47 | 39 | 31 | 29 | 27 | 30 | 33 | 37 | 43 | 51 | 57 | 39.9 |
| 平均日照時間 | 9 | 10 | 10 | 10 | 11 | 12 | 12 | 12 | 11 | 10 | 10 | 9 | 10.5 |
| 出典1:NOAA[7] | |||||||||||||
| 出典2:Weather2Travel (日照)[8] | |||||||||||||
交通
- 航空
- 列車
- 市内
- ルクソールの中心部から、ナイル川の数キロメートル上流部分に、1998年にナイル川の東岸、西岸を結ぶ橋が開設された。橋の開設以前から、川を渡る手段として多くのフェリーが運航されていたが、開設後も営業を続けている。フェリーは多くの旅行者も利用しているが、利用者のほとんどは地元民である。東岸と西岸の距離は意外と遠い。主に旅行者用にモーターボートもあるが、料金は高額である。
- ナイル川東岸の市内には多くの路線バスが運航しており、主に地元民に利用されている。旅行者用には「calèches」と呼ばれる馬車もある。タクシーの数も多く、料金も手頃である。20年以上前、エジプト政府はタクシーの許可証の再認可を不要とする決定をしたことが、その理由でもある。エアコンの付いた新しいタクシーも多い。近年は交通量の増加に対応するため、新しい道路が多く建設されている。

