ルドラ
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解説
シヴァ神との関係
『リグ・ヴェーダ』ではルドラに対する形容詞「シヴァ」(「吉祥な」の意味)は一度だけみられるものの、古ウパニシャッドではルドラは形容詞のシヴァを添えられるようになる。このように、時代が下るにつれてルドラはシヴァ神とたびたび関連づけられた。プラーナ文献の一書『シヴァ・プラーナ』では、シヴァが語る言葉の中に「私の化身であるルドラ」という表現すら現れた[7]。そして、ヒンドゥー教では完全にシヴァと同一視された。つまり、ルドラはシヴァの前身である[7]。
ルドラは「弓の射手」(サンスクリット:Śarva)[8]と呼ばれ、矢はルドラに不可欠なアトリビュートである[注釈 1]。この呼び名はシヴァ・サハスラナーマ(シヴァの千の名前)の中にも現れ、R. K. Sharmaは、後世の言語ではシヴァの名前の1つとしてしばしば用いられていると指摘している[9]。
後期ヴェーダ文献には、ルドラが悪魔の城塞3つを一矢のみで破壊する説話が残っている。この説話も、ヒンドゥー教神話の時代になるとシヴァのものとなる(「トリプラースラ」を参照)。
