レベック
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レベック(rebec、rebeck)は、中世から初期ルネサンス期にかけてヨーロッパで用いられた擦弦楽器である。一般に洋ナシ形または舟形に近い胴をもち、通常は3本の弦を備え、5度で調弦されることが多い[1]。


レベックは一般にアラブの擦弦楽器ラバーブ(rabāb)に由来すると考えられており、11世紀頃にはヨーロッパで類似の楽器が確認される。イスラム文化との接触を通じてイベリア半島などを経由して広まったとされる[2]。
中世ヨーロッパではさまざまな擦弦楽器が並行して発展しており、レベックは中世フィドル(vielle)などと近縁の関係にある。ヴァイオリンはレベックのみから直接発展したというより、これら中世およびルネサンス期の擦弦楽器の系譜の中から成立した楽器と考えられている[3]。
レベックは主に中世からルネサンス初期にかけて広く用いられ、宮廷音楽や世俗音楽、舞踏音楽などの場で演奏された。16世紀頃になるとヴィオールなどの楽器が普及し、次第に用いられなくなった[4]。