ヴォールト
アーチを平行に押し出した形状及び構造を持つ天井の総称
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概要
種類
筒型ヴォールト

筒型ヴォールト(Barrel vaultまたはTunnel vault、あるいはWagon vault)は、ヴォールトの最も単純な形態で、半円や尖頭アーチを水平方向に連続する。
交差ヴォールト

交差ヴォールト(Cross vaultまたはGroin vault)は、同一形状の筒型ヴォールトを2つ直交させた形状を特徴とする。力学的にはヴォールトの応力と荷重を、四隅の点で支えることができるので、筒型ヴォールトに比べて広い天井下空間を実現できる。
リブ・ヴォールト

リブ・ヴォールト(Rib vault)は、横断アーチとその対角線のアーチをリブとし、その隙間をセルによって覆うヴォールト。交差ヴォールトの稜線をリブで補強した形状とも言える。天井部分の軽量化が可能で、後期ロマネスク建築において使用が認められるが、特にゴシック建築において決定的な空間の特徴の1つとなった。リブによって分けられるセルの数によって、四分ヴォールト(Quadripartite vault)、六分ヴォールト(Sexpartite vault)と呼ばれる形態があるほか、リブを星形にした星形ヴォールト(Stellar vault)、菱形の編み目を構成する網状ヴォールト(Net vault)がある。
リブ・ヴォールトが柱頭から放射線状(扇状)に広がる天井装飾のことを「ファン・ヴォールト」という[1]。
扇形ヴォールト

扇形ヴォールト(Fan vault)は、イギリスの垂直式ゴシック建築またゴシック・リヴァイヴァル建築の特色である。
ケンブリッジ大学にあるキングス・カレッジ・チャペルは世界最大級の扇型ヴォルトである。チャペルの扇型ヴォルトは1512年から1515年までのわずか3年でジョン・ワステルによって作られた。グロスター大聖堂の回廊も実施例である。
