中国流
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起源・歴史
概要
白の対策
内カカリ
下図のように早い段階で中国流の内側に入るのは、ヒラキを制限されているため根拠を得にくく、黒の厳しい攻めを受けるためよい結果をもたらさない。
ヒラキ
白1にヒラけば、黒も2にヒラいて、内側へのカカリを誘う。大きく模様を広げ、侵入を誘って厳しく攻めるのが中国流のスタイルである。侵入せず下辺白3のツメなどであれば、黒4から8と打って右下を効率よく地化する。白はややヒラキが狭く、凝り形と見なされる。
裏ガカリ
そこで、白1のように変則的にカカる「裏ガカリ」が打たれるようになった。黒2と受ければ白3とヒラき、発展を妨害したことに満足する。このため黒2の手で3の点あたりにハサむ手も研究されている。また白1の他、a, b, c, dなどの着点も打たれている。
小目にツケ
コンピュータ囲碁が人間を超えて以降、小目に白1と頭ツケする手が有力視されるようになった。白9まであっさり安定化し、黒は▲のヒラキが狭い位置にあるため、やや不満。この手の登場により、プロでは中国流が打たれる頻度が減少した[3]。
ダイレクト三々
中国流封じ
白から中国流布石を防ぐ手法も考えられている。
白4とカカってしまえば、中国流にはならない。ただし左下空き隅は黒5など、黒に占められることになる。
白4の小目に打つのも中国流封じの有力な手法。なお黒5と中国流に構えれば、白6が右辺に対して切っ先を向け、発展を阻害する好位置のシマリとなる。このため黒5ではaとカカって別の布石に進むことが多い。
バリエーション
高中国流
高中国流(下図)は羽根泰正が得意とした手法であるが、21世紀以降はやや地に甘いとして打たれることが少なくなったが、研究して使う棋士もいる[1]。1970年に武宮正樹がはじめて打ったといわれる[4]。
スモール中国流
近年、黒5の位置を小目寄りにずらした上図の布石がよく打たれるようになった。河野臨がよく用いることから「臨戦中国流」と名づけられたが、他に「偏中国流」・「ベトナム流」(中国の隣という理由から)・「オバマ流」(幅が狭いから)・黄金流(上下のヒラキの幅が8:5の黄金比だから)などの呼び方をする者もあり、いまだに呼び名は一定していない[5]。河野臨はこの布石を「スモール中国流」と名づけた解説書を上梓している。
参考図書
- 加藤正夫『囲碁・中国流必勝法―大局観と戦いの力をつける』(日本文芸社) 1987年 ISBN 978-4537013214
- 羽根泰正『囲碁戦略・高中国流 (天下六段)』(日本棋院) 1988年 ISBN 978-4818202443
- 羽根泰正『羽根泰正の中国流で勝つ』(日本放送出版協会) 1994年 ISBN 978-4140160688
- 加藤正夫『中国流の戦い方』(棋苑図書) 1998年 ISBN 978-4873651286
- 林海峰『システム布石 中国流』(誠文堂新光社) 2002年 ISBN 978-4416702277
- 呉清源 『呉清源 二十一世紀の布石〈3〉星・中国流篇』(河出書房新社) 2003年 ISBN 978-4309267166
- 小松英樹『中国流の徹底解明―有利に戦う4対1の理論』(毎日コミュニケーションズ) 2004年 ISBN 978-4839915629
- 小松英樹『決定版!中国流布石だけで勝つ方法』(毎日コミュニケーションズ) 2010年 ISBN 978-4839933661
- 河野臨『スモール中国流布石 徹底ガイド』(毎日コミュニケーションズ) 2011年 ISBN 978-4839940225
- 小松英樹『基礎からわかる 中国流布石の教科書~知らなければハマり、知っていても互角以上! ~』 2013年 ISBN 978-4839949983
- 鶴山淳志『三連星・中国流・小林流を極める72の手筋』(マイナビ) 2018年 ISBN 978-4839965204
- 望月研一『中国流の新常識~序盤戦術を変えたヒラキ方と三々への手抜き~』(マイナビ) 2018年 ISBN 978-4839965600