位相 (言語学)
言語学
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来歴
「位相」の概念を日本語学に初めて取り入れたのは菊沢季生であった。菊沢は、『国語研究』1-1(1933年)の論文「国語の科学的研究に就て」において、日本語研究の分野として「音韻論」「語義論」「文法論」などのほか、総合的研究として「位相論」を設けるべきことを主張した。
この「位相」は、物理学の位相(相)の概念を取り入れたものであった。菊沢は
- 水は固体である時は氷であり、気体と化せば水蒸気となるのでありますが、それらの様相の相違を位相 (phase) の相違と物理学者は名付けてゐますが、この言語の様相姿態に就てもこの位相〔2字傍点〕なる術語を採用致しますならば、言語は社会が位相を異にする毎にその位相を異にし、国語学者は国語が位相を異にする毎にこれを研究する必要があるといふ事になる訳であります。
と述べており、水に氷や水蒸気などさまざまな様相があるように、言語にも使われる時と場合によってさまざまな変容があると考えたことが分かる。