元太興
From Wikipedia, the free encyclopedia
経歴
逸話
かつて、太興は病にかかって、沙門たちの行道を請い、財産を布施して、病の快癒を祈願する斎会をおこない、「散生斎」と名づけた。斎会の後、僧たちはみな立ち去ったが、ひとりの沙門が斎の食事の余り物をいただきたいと願い出た。太興がふざけて「斎の食事は尽きたので、酒肉があるだけです」と言うと、沙門は「いただきましょう」と答えた。そこで酒一斗と羊の脚一本を出すと、沙門は完食してまだ食い足りないと言った。沙門が辞去した後、酒肉がともに残っていたので、太興は門を出て沙門を追いかけたが、見つけることができなかった。太興は仏前で祈願して、「さきほどの師は凡俗の人ではなかったようです。もしこの病が小康を得たなら、王爵を棄てて入道しましょう」と誓った。いくばくもなく快癒すると、太興は沙門となることを願い出て、十数回上表すると許された。