分子度
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1分子反応
2分子反応
3分子反応
3分子反応(英語ではtermolecular[5][6]もしくはtrimolecular[7] reaction)とは、溶液中や混合気体中で3分子が同時に衝突しておこる反応である[5]。
矢印の上に書かれたMは、エネルギー保存の法則と運動量保存の法則を満たすためには3つ目の分子が必要であるということを示している。最初の2分子AとBが衝突し、励起状態になって反応中間体ができると、それがMと衝突して2回目の2分子反応が起こり、余剰のエネルギーがそちらに移る[8]
この反応は2つの連続した反応で説明できる。:
このタイプの反応は多くの場合圧力や温度に依存し、2次と3次の間で次数が変化する[9]。
触媒反応はしばしば3次反応だが、実際は開始物質の錯体が最初にでき、この錯体が生成物になる反応が律速段階になるため、2つの化学種と触媒が偶然1箇所で衝突する確率には依存しない。例えば、金属触媒を用いた水素化では、分子の水素(H2)が金属表面で解離して表面に結合し、単原子になった水素が、同じく金属表面に吸着されていた開始物質と反応する。
分子度と反応次数の違い
分子度と反応次数を区別することは非常に重要である。反応次数は反応速度式から実験的に決められた量であり、速度式の指数の合計である[11]。一方分子度は、素反応の反応機構から導かれるものであり、素反応についての議論でしか登場しない。これは反応に関与する分子の数である。
この違いを明らかにするために、一酸化窒素と水素の反応を示す。
- .[12]
観測された反応速度式はであるから、この反応は3次反応である。反応次数は反応物の化学量論係数の合計と等しくないから、この反応は多段階反応である。提案されている2段階の反応機構は以下の通りである[12]。
一方、この反応では分子度は定義されない。なぜならこれは多段階反応だからである。しかし、それぞれの素反応について分子度を考えることはできる。1つ目の反応は、3つの分子が反応に関与しているため3分子反応、2つ目の反応は2つの分子が反応に関与しているため2分子反応である。
