分電盤
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役割
構造
鉄製やプラスチック製の箱に収納されていることが多い[4]。
一般家庭に用いられている分電盤の場合、従量電灯B契約の場合はアンペアブレーカー・漏電遮断器・配線用遮断器が収められている[5]。サイズは縦幅は325 ミリメートルが目安で、横幅は回路数によって変わる[6]。分電盤の背面にはケーブルや配管が集中するため、奥行は150 ミリメートル以上を見込むべきである[6]。上下・左右・前面に100 ミリメートル程度の施工スペースを確保するようにして設置する[6]。
アンペアブレーカーは電力会社の所有物で、契約している以上の電流が流れると自動的にスイッチが切れる[5]。漏電遮断器は漏電時に感電事故や漏電火災を防ぐために設けられ、単相3線式の場合、中性線欠相保護機能付きのものが取り付けられる[5]。配線用遮断器は屋内のコンセントや家電機器ごとに回路を分けるためのブレーカーで、異常時は自動でスイッチが切れる[5]。分電盤の配線において、黒と赤が電圧側配線、白が接地側配線である[7]。
大型の分電盤の場合には、漏電遮断器や配線用遮断器のほかに電力量計や制御用のリレー、照明をリモコンで制御するための制御ユニットなどが組み込まれている場合もある。
回路
設置場所
分電盤設置の法律的な根拠
「電気設備技術基準」第56条「配線の感電または火災の防止」や第63条「過電流等からの低圧幹線等の保護措置」にもとづき分電盤は設置する必要がある。また「電気設備技術基準の解釈」第165条「低圧屋内電路の引込口における開閉器の施設」は上記第56条や第63条にのっとり、どのような場所に分電盤を設置するとよいかを述べている。住宅用分電盤は玄関や廊下の壁面上部(同時に電力計に最も近い場所)、新築マンションなどの場合にはクローゼットの内側に、業務用分電盤は建物内のEPS(電気パイプスペースまたは電気パイプシャフト)に設置される事が多い。
住宅用分電盤の規格
一般社団法人日本配線システム工業会の自主規格であるJWDS0007「住宅用分電盤」に適合していれば、住宅用分電盤を製造するメーカーは日本配線システム工業会が発行する規格適合認定ステッカーを貼ることができる。
JWDS0007「住宅用分電盤」には、スタンダード規格と高機能規格という2種類の規格がある。
- スタンダード規格適合品
- 高機能規格適合品
- 電気を使いすぎている時に音声で知らせる過電流警報機能をもった分電盤。
- 地震を感知し震度5以上であればランプ、ブザー、または音声などで警報を発し、3分間の警報後、主幹漏電遮断器を遮断。警報発令中に停電が発生した場合、復電と同時に主幹漏電遮断器を遮断する。
- 雷による誘導雷サージをカットする機能を持った分電盤。
なお、いずれの高機能機器もいわゆる「後付け」(ユーザーが機器を購入して分電盤に組み込む)での性能を担保しているものではなく、あくまで工場出荷時に組み込んだ状態で所定の機能を果たすように設計・製造されたものである。
その他の住宅用分電盤

これらの規格以外にも、様々な機能を持ち合わせた住宅用分電盤が分電盤製造メーカーにより製造・販売されている。