別腹
From Wikipedia, the free encyclopedia
別腹(べつばら、英:dessert stomach)は、食事を十分に摂取し、満腹の状態にあるにもかかわらず、甘味などの特定の食べ物をさらに摂取できる状態、あるいはその心理的・生理的現象を指す。多くの場合、主食やおかずの後のデザートに対して用いられ、「デザートは別腹」などの、「〇〇は別腹(主に食べ物の名前が入る)」という構文でも知られる[1]。

主食やおかずを食して満腹の状態にあっても、デザートなどの甘味であれば、「別の腹」に入れることによって食べられるということに由来する[2]。英語では「dessert stomach」と呼び、デザートのための別の胃袋が存在するということを表現している[3]。「別の腹」や、2つ目の胃袋自体は解剖学的に見ても、実際に存在する器官ではない[4]。
科学的説明
実験
実験として、満腹状態かつ健康な人を対象とし、食べ物の見た目や香りの刺激のみで、食道近くが平均10ml〜20mlほど弛緩したという報告がある[6]。また、マウスに対し糖質を僅かしか含まないペレットを与えて満腹状態にさせた後、通常のペレットと、糖質を多く含むペレットを与えた2パターンに分けたところ、通常のペレットを与えたマウスよりも、糖質を多く含むペレットを与えたマウスの方が6倍多くカロリーを摂取したという実験結果が出た[7]。マウスの脳を調べたところ、食後に活性化して過食を抑えるPOMCニューロンが多く発見された。POMCニューロンが満腹であると脳に伝える際に、同時に視床室傍核にも信号が送られ、快楽物質であるエンドルフィンを多く放出していることが、この実験から判明した。