吹流し
From Wikipedia, the free encyclopedia
魔除け
武具
風を観測するための道具



風を観測するための吹流しは布などでできた筒状のものをポールや竿の先端にとりつけ、風向や風速を目視で確認できるようにしたものである。
よく知られている用途は気象観測であるが、空港やクレーンを使う工事現場にも設置されている。高速道路で、橋の上やトンネルの出口など風が強くなりがちな場所にも、ドライバーに注意を喚起するために設置されている[4]。船舶も風の影響を受けるので、海岸付近に設置されているものもあり、日本では海上保安庁が設置している[5]。
風が無いと吹き流しはぶら下がり、風が中程度だと折れ曲がった形状で斜めになり、風が強いと水平方向に伸びる。なお、上空からでも見える長さの変化で傾きが分かる。
構造
用途ごとに、寸法や配色が異なる。通常、目立ちやすい色が用いられる。素材は布類で近年は合成繊維である。一端がやや広くもう一端がやや狭い筒型に縫い合わせてあり、径が大きい側に軽いアルミなどをリング形にしたものが取り付けられている。支柱の高い位置に、リング側が支柱に近くなるように、掲げる。リング側が常に風の気流の入り口となり、筒の中を通り、筒の細い端から出ていく。
用途ごとの定め
飛行場用
飛行場に設置する吹き流しに関しては航空法に定めがある。10メートルほどの高さの竿の先に2メートルの長さの吹流しをつける。 ICAOの2014年版とイギリスのCAAの規則では、長さが3.60 メートル (12 フィート)で風の入口側が0.9 メートル (36 インチ)と定められている。風に対する感度(傾く性質)については、6.0 メートル(20 フィート)の高さの竿に掲げた場合に、15 ノット (28 km/h あるいは 17 mph)の風で完全に展開するものでなければならない、と定められている。そして垂直の竿の周囲を自由に回転できるように設置されなければならず、吹き流しが示す風向と"真の風向"との誤差は +/- 5度以内でなければならない。周囲のものと視覚的に明らかに区別できるように、白、黄色、オレンジ色でなければならない。[6]
FAAの規則では、2種類の大きさのものが規定されている[6]。
- 小さいサイズのほうは長さが2.5 メートル(8 フィート)で風の入口となる大きい端の直径が0.45 メートル(18 インチ)[6]
- 大きいサイズのほうは長さが3.60 メートル(12 フィート)で風の入口の経が0.9 メートル(36 インチ)[6]
掲げる高さは
- FAA type L-806は、竿に掲げ、最大高は3.0 メートル(10 フィート)[6]
- FAA type L-807は、グリッド状の構造物に掲げ、最大高は 4.8 メートル(16 フィート)[6]
AC 150/5345-27Eの規則では、吹き流しは少なくとも3 ノット(5.6 km/h、3.5 mph)で風向きを示すようになっていなければならず、15 ノット(28 km/h, 17 mph)で完全に展開しなければならない[6]。それに加えて、吹き流しは75 ノット(140 km/h あるいは 86 mph)の風速まで耐えなければならず、気温 -67° F (-55° C) や 131° F (+55° C)に耐えなければならない[6]。
道路用
高速道路の吹き流しは、およそ10m/sで水平になるとされている[7]。
なお、日本の道路標識では警戒標識として「横風注意」の標識に吹流しがデザインされている。
- 「横風注意」の標識
- 標識
高所作業用
日本の労働安全衛生法では、高所作業関連の規則がある。クレーンに関してはクレーン等安全規則があり、安全のために一定以上の強風で作業を中止するよう指導しており、風速計の他に風速の目安として吹流しを用いることがあり、タワークレーンを使う工事現場に設置されている。形状や材質等に関する規則がある。

