壺中天
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由来

→「費長房 (後漢)」も参照
後漢のあるとき、費長房という男が楼上から市場を眺めていると、薬売りの老翁が、閉店後に軒先に吊るしてあった壺の中に飛び込むのを目撃した[2]。翌日、費長房はその老翁を訪ね、壺の中に同行させてもらった[2]。壺の中には広大な別乾坤があり、宮殿がそびえ、仙人が暮らし、美酒佳肴があふれていた[2]。老翁の正体が仙人だと判明すると、費長房は老翁の弟子となり様々な神術を教わった[3]。
ここでいう「壺」は、人工の壺ではなくヒョウタン(瓠)を指す[2][7]。「壺」と「瓠」は音通する[2][7]。
老翁は、『後漢書』では単に「老翁」と呼ばれるが、『神仙伝』では「壺公」と呼ばれる[8]。『太平御覧』巻664では「歴陽の謝元」として出身地と姓名も伝わる[8]。同じ故事は、後世の『蒙求』「壺公謫天」や『三才図会』[6]などでも伝えられる。
別の故事もあり、『雲笈七籤』巻28によれば、施存という男が壺中に天を生み出す術を使い、人々に「壺公」と呼ばれたとされる[9][10]。『抱朴子』によれば『壺公符』という書物があった[11]。