夢八

古典落語の演目 From Wikipedia, the free encyclopedia

夢八』(ゆめはち)は古典落語の演目。別題『夢見の八兵衛』(ゆめみのはちべえ)、『伊勢詣り』(いせまいり)[1][注釈 1]江戸落語上方落語の両方で演じられるが[1][2][3]、上方では『夢見の八兵衛』の演題が優勢である[注釈 2]

主な演者として、上方の5代目笑福亭松鶴、東京で上方落語を演じた2代目三遊亭百生らがいる[1]

あらすじ

※以下、東大落語会『落語事典 増補』・宇井無愁『落語の根多 笑辞典』掲載のあらすじに準拠する[1][3]

居眠りばかりしている八兵衛という男に、「空き家で見張り番をしてくれ」という仕事が持ち込まれる。夜は眠らぬように棒状の木で木製品(ミカン箱、床など)を叩き続けることを言いつけられる。その通りにしていたところ、夜中になって天井からつるされた首つりの死体に気付く。実は、長屋で縊死した者がいて、明日の検屍まで安置せねばならずその番として八兵衛が選ばれたのだった。八兵衛は逃げだそうとするが、家は外から施錠されていて外に出られなかった。

そのうちに死体が『伊勢音頭』を歌えと八兵衛に命じ、仕方なく八兵衛が歌うとやがて死体が落下して、驚いた八兵衛はそのまま気絶してしまう。

翌朝、依頼した男が八兵衛を起こしたところ、寝ぼけた八兵衛は「唄います唄います」と節を口にし始め、それを聞いた男は「伊勢参りの夢見とる」。

バリエーション

宇井無愁『落語の根多 笑辞典』掲載のあらすじでは、死体がものを話すのは猫がとりついたためとなっている[3]。宇井は同書の『油屋猫』の解説で、猫の怪異を扱った日本民話が多いことに触れ、「猫死人に近づけば死人起(た)ちて踊るなどいう」と記している[4]

脚注

参考文献

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