大変だァ
遠藤周作の小説
From Wikipedia, the free encyclopedia
あらすじ
亭主関白の塙剛太。妻の静江はおとなしく剛太に従い、娘の巴絵も剛太には理想の子供であった。
しかし、静江は同郷の田辺という男から手紙をもらい心ときめかせ、巴絵は父母に隠れて男子学生たちと不純異性交遊。それを見つけた剛太は男子学生たちの軟弱を鍛えようと闇鍋を開く。ところがその闇鍋に入ってた鶏肉は、放射能研究所から逃げ出してきた実験ニワトリで、原子爆弾や水素爆弾に含まれるプラターズ線(架空の放射線)の影響で性転換したニワトリであった。
この鶏肉を食べた剛太は乳房が膨らみ、家事を手伝いだす。巴絵には髭が生えてきて、暴力的な振る舞いをするようになった。
実験ニワトリの元の持ち主である放射能研究所の向坂部長と泉はどうにか治療法を見つけ、剛太と巴絵も元の性別に戻る。静江に手紙を出していた田辺も詐欺師であり、口車に乗って金を巻き上げられた静江は後悔し、剛太の小言などを含めた日常こそが幸せだったのだと考える。
以前通りの亭主関白に戻った剛太だったが、静江には優しさを見せるようになった。巴絵は知り合いになった泉と付き合うようになった。
なお、男子学生の1人である中村は、女になれば就職の心配はない、兵役もない、レストランや喫茶店でも男に代金を支払ってもらえて、重い荷物は持ってもらえる、都合がいい時は男女同権を主張し、都合わるい時は、か弱い女を訴えれば良いと、治療を拒否していた。