実験室
科学的または技術的な研究、実験、および測定を実行できる制御された条件を提供する施設
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概要
実験室の構成および内容はそこで作業する専門家が何を必要とするかで決まる。物理学実験室には加速器や真空チャンバーがあるかもしれないし、金属工学実験室は金属の鋳造や精錬、あるいはそれらの強度を試験するための器具があるかもしれない。化学者や生物学者は「ウェット」な実験室を使用するのに対して、心理学者の研究室は被験者の振る舞いを観察するためのマジックミラーと隠しカメラ付きの部屋かもしれない。計算機科学者によって一般的に使用されるような「ドライ」な実験室では、コンピュータシミュレーションやデータ解析を行うために計算機やスーパーコンピュータが使用される。その他の分野の科学者もまた異なる種類の実験室を使用する。工学者(エンジニア)は技術機器を設計、製造、試験するために実験室を使用する。
科学実験室は、学校や大学、企業、政府、軍の施設、船上や宇宙船において研究室あるいは学習スペースとして使用されることがある。

歴史
第二次世界大戦中の巨大科学の出現によって、実験室や科学装置の大きさ増大した。
初期の実験室
現存する証拠による最も初期の実験室は、古代ギリシアの哲学者・科学者であるピタゴラスの自宅の実験室である。この実験室はピタゴラスが弦の振動の音色や音に関する実験を行った時に作られた[2]。
1885年のアルベルト・エデルフェルトによるルイ・パスツールを描いた絵では、パスツールは左手に持ったノートと右手に持った固体で見たされた瓶を見比べており、個人用保護具を着用していない[3]。
チームでの研究は19世紀に始まり、多くの新しい種類の器具が20世紀に開発された[4]。
2002年に、16世紀の錬金術地下実験室がプラハで偶然発見された。神聖ローマ皇帝ルドルフ2世が所有者であると信じられた。この実験室はSpeculum Alchemiae(ラテン語で「錬金術の鏡」の意味)と呼ばれ、博物館として保存されている[5]。
- 18世紀の化学実験室。アントワーヌ・ラヴォアジエや同時代の人々によって使われた類のもの
- 実験室でのトーマス・エジソン、1901年
- ヘルシンキ大学化学科の実験室、1960年9月23日
- 1970年代の実験室
- 2009年以降のマヒドン大学インターナショナルカレッジ(タイ)の化学実験室
- 2000年代初頭のマヒドン大学インターナショナルカレッジ(タイ)の化学実験室の天秤台
- アーヘン応用科学大学(ドイツ)ユーリッヒキャンパスの有機化学実験室
技術
設備と消耗品
特殊実験室
安全性


多くの実験室には危険が存在する。実験室での危険には毒物、感染性因子、可燃性・爆発性・放射性物質、作動中の機械、極端な温度、レーザー、強磁場、高電圧などがある。したがって、安全上の予防措置が極めて大切である[6][7]。個人のリスクを最小するためにルールが存在し、実験室使用者を怪我から防護し、緊急事態への対応を支援するために安全装備が使われる。
アメリカ合衆国では労働安全衛生庁(OSHA)が、実験室における危険化学物質への職務上の暴露に関する基準を調整している。この基準はしばしば「Laboratory Standard」と呼ばれる。この基準の下で、実験室は「化学物質管理計画」(CHP)を作成する必要がある。
