手刀
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儀礼としての手刀

日本では、人の前を横切る時、または雑踏に分け入っていく際などに、縦にした片手を体からやや離した位置で小さく数回上下させることがある。これが「手刀を切る」と呼ばれる仕草である。これは東アジアでは日本特有のもので、特に人混みへ入っていく場合には、手刀をやりつつやや腰をやや屈め気味にしながら「すみません」「前を通ります」などの言葉を添えて通る場合が多い。
ただし、欧米人の前でこれをやると「なんだこいつは!」となる[1]。
手刀は元々、相手に掌を開いてみせることで、自分が武器を持っていないと表しつつ、自分が通ろうとしている道をも示すと言う意味を持っていたとされる。また、腰を低めにすることや言葉を言い添えるのも、謙虚さの体現と言える。
かつては一部の職能に見られた礼法であったものの、近年の日本では、相手の次第に関わらず取りうる(取ることを許される)礼法として男性を中心に進んできており、その疎通能力の高さから一般人にも浸透してきている。