散瞳
疾患や薬物、外傷によって瞳孔が過度に拡大する現象
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メカニズム
瞳孔の大きさを調節する虹彩に関わる筋肉の形には2種類あり、円形と放射状である。前者は副交感神経系に、後者は交感神経系に刺激を受ける。α1アドレナリン受容体の交感神経刺激によって放射状筋肉の収縮が起こり、続いて瞳孔が散大する。一方副交感神経刺激で円形筋肉の収縮、続いて瞳孔が収縮する。
散瞳の原因はこの刺激の際に使われる物質による。たいていは、瞳孔収縮を引き起こす眼への副交感神経の断絶か交感神経系の過敏のいずれかである。
アトロピンはムスカリンアセチルコリン受容体の障害となる。アセチルコリンは副交感神経の神経伝達物質で、この作用が遮断されれば瞳孔は収縮しない。逆に交感神経系の神経伝達物質であるノルアドレナリンにより瞳孔散大が起こる。
コカインやメチレンジオキシメタンフェタミン(MDMA、エクスタシー)は神経シナプス内のノルアドレナリン再取り込みを抑制する。コカイン溶液が眼に滴下されればノルアドレナリンは神経によって再吸収されず、濃度は上昇する。
