ヒュウガナツ
柑橘類の一種
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起源
名前
特徴
ヒュウガナツはユズに由来する在来品種と考えられていたが、タチバナが花粉親であることが遺伝解析で推定されている(種子親は不明)[8]。

6月頃に成熟する果実は温州みかんよりやや大きく、約300グラム (g) ある[3]。表皮は黄色で厚さがあり、果肉は酸味があり甘さが控えめで独特の風味が強い。どちらかというと、グレープフルーツやレモンの味に近い。表皮は温州みかんと比べるとでこぼこが少なく、のっぺりとしている。
他の柑橘類とは違い、果実の表皮における白い部分(内果皮、アルベド、ワタ)もそのまま食べられるので、皮の黄色い表面(外果皮)だけを薄く剥いで食べるほうがよい。この白い部分はふかふかとした食感であり、苦みや渋みはない。
日本における収穫量は2005年が5,386 トン、2010年が5,714 トンであり、その内訳は宮崎県55%、高知県28%となっている[9]。

変異種
枝変わり等による変異種には以下のものがある。
- 「室戸小夏」:高知県で発見された「日向夏」の枝変わりで、無核性で果実の大きさは小(100~120g)で「日向夏」よりかなり小さい[10]。
- 「白鳥日向」:静岡県賀茂郡で発見された「日向夏」の変異種。「日向夏」と比較して、果実が大きく果面は平滑で種は少ない[11]。
- 「宿毛小夏」:高知県で発見された「日向夏」の変異樹であり、「日向夏」と比較して、酸味が少なく成熟期が早い[12]。

ざく切りにして食べる。これで半個分。 - 「西内小夏」:高知県で発見された「日向夏」の枝変わりで、種子の数は少ない。「日向夏」、「室戸小夏」及び「宿毛小夏」と比較して,自家不和合性が弱く生理落果が少ない[13]。
- 「井原日向」:静岡県賀茂郡で発見された「日向夏」の変異種。「日向夏」と比較して樹勢はやや開帳であり、「白鳥日向」と比較すると樹勢は強く種子数は多い[14]。
- 「松岡小夏」:高知県で発見された「宿毛小夏」の枝変わり。「宿毛小夏」と比較して、果梗部放射条溝が多い。「西内小夏」と比較して、果梗部放射条溝が多く成熟期が早い[15]。
育種親としての利用
「日向夏」を育種親等とする品種には以下のものがある。
- 「阿波オレンジ」:「日向夏」に「トロビタオレンジ」を交配したもの[16]。
- 「ひめのつき」:「アンコール」に「日向夏」を交配したもの[17]。
- 「KKM7号」:「日向夏」に「かんきつ中間母本農1号」を交配したもの[18]。
- 「エクリーク118」:「日向夏」に「今津ポンカン」の珠心胚実生を接ぎ木した接合部から発生した周縁キメラから育成したもの[19]。
- 「はるか」:「日向夏」の自然交雑実生から育成したもの[20]。
- 「カンキツ口之津41号」:「日向夏」の茎頂にコルヒチン処理をして育成したもの[21]。
- 「はるひ」:「興津46号」に「阿波オレンジ」を交配したもの[22]。
- 「璃の香」:「リスボンレモン」に「日向夏」を交配したもの[23]。
