普通
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用例
「出る杭は打たれる」「能有る鷹は爪を隠す」ということわざや、宗教史における異端への残害に象徴されるように、社会の中で特別な者や奇異な者は時に袋叩きに遭い、普通であることや平庸であることが求められる。しかし、単に平庸であることは、「ありきたり」「没個性」「長所を持たない」「存在感が小さい」といった厭わしい意味で捉えられることがある。
一方で、1980年代前半のテレビ番組でも使用された「良い子、悪い子、普通の子」という表現や、近年の若者言葉における「普通に良い」というように、「一定基準を満たしている」「問題が無い」「短所を持たない」といった好ましい意味で使用されることもある[1]。例えば、言葉のジェネレーションギャップを歌い上げる『これってホメことば?』という歌にも「フツーにおいしい」という表現が取り上げられている。これらの「平均的」「正常」の外にも、「平然と~を行う」「日常のように~を行う」という意味で「普通に~を行う」というように、広く『平』や『常』の口語として『普通』を使用する者も増えている。
ただし、「普通選挙」「普通教育」などの用例や、中国語の「普通話」に見られるように、『普通』の原義は「広く通用する」「一般」なので、この用法は誤謬とはいえない。
普通という言葉への抵抗感
漫画の登場人物
久米田康治の漫画、『さよなら絶望先生』において、日塔奈美(ひとうなみ)という女子高校生の登場人物がいる。名は「ひとなみ」のもじりである。この漫画では、特徴的な性向の高校生が多数登場するが、日塔は、これらの中において、「普通の女子高校生」として位置づけられている。当人は、ありのままにふるまうのであるが、それをクラスメートに「普通」とたびたび言われ、そのたびに、「普通って言うなぁ」と反論し、いわば普通コンプレックスを強く抱いている設定となっている。一方、学校外のキャラクターから「普通が一番いいんだぞ」と言われる場面では、微苦笑している。