曾幾
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略伝
詩と著作
曾幾は学を劉安世と胡安国より承け、詩では杜甫と黄庭堅をきわめて賞賛し、『山谷集』を繰り返し読んだという。また韓駒と呂本中に詩作について教えを受けたことがあった。呂本中とは子女を婚姻させるほど親しく、陸游は曾幾の詩学の弟子である。彼の詩は呂本中よりも軽快で楊万里の先駆けを為している、と評される。著作の『易釈象』は散逸したが、『茶山集』8巻がある。
| 蘇秀道中 自七月二十五日夜大雨三日 秋苗以蘇 喜而有作 | |
| 一夕驕陽転作霖 | 一夕 驕陽 転じて霖(ながあめ)となり |
| 夢回涼冷潤衣襟 | 夢は回り 涼冷 衣襟を潤す |
| 不愁屋漏床床湿 | 屋が漏れて床床湿(うるお)うを愁えず |
| 且喜渓流岸岸深 | 且らく喜ぶ 渓流れて 岸岸深きを |
| 千里稲花応秀色 | 千里の稲花 応に秀色なるべし |
| 五更桐葉最佳音 | 五更の桐葉 最も佳音なり |
| 無田似我猶欣舞 | 田なきこと我のごときも 猶お欣舞せり |
| 何況田間望歳心 | 何ぞ況んや田間に歳(みのり)を望むの心をや |