木橋
主要部材に木材を用いた橋
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概要
橋の材料として古くから用いられており、現在でも人道橋など荷重強度が小さな橋を中心に架設例がある。構造自体が木橋でも、歩行面が土の場合、土橋と呼ばれることがある。
鉄筋コンクリートや鋼材、繊維強化プラスチックなどとの複合橋も架設されている。
橋梁形式
城郭における役割
維持管理
歴史
ヨーロッパや北米では19世紀から20世紀にかけて屋根付きの木橋(カバードブリッジ)が多く架設されている[6]。橋に屋根を設けることで橋を風雨にさらさず、腐朽から守ることができる[6]。
1948年にアメリカ・オレゴン州にあるローンレイク橋は集成材を用いた橋の中では最も古いと言われる[7]。その後も、ヨーロッパや北米で道路橋を中心に多くの木橋が建設された[7]。
日本
古来から日本では錦帯橋(1673年に架橋)など木橋が伝統的に建設されている[8]。愛媛県内子町や大洲市では明治から昭和20年代にかけて作られた屋根付きの木橋が数多く残る[8]。これらの木橋は渡るだけではなく、農作業中の休憩場所や農作物の倉庫として利用されたと言われる[8]。
1950年代までは木材輸送を目的とした鉄道や林道を中心に多くの木橋が設けられていた[8]。1960年代に入ると、鉄道用の木橋は姿を消し、林道用の木橋も耐久性の問題からコンクリート橋や鋼橋に姿を変えた[8]。一般の道路では、1954年(昭和29年)時点の建設省の資料で国道、府県道に57,368本の木橋が存在していたが、うち重量制限が加えられている橋は20,037本であった[9]。高度成長期に向けて交通量が増加するとコンクリートや鋼材を材料とする橋に置き換えられ、ほとんどが姿を消した。
1987年(昭和62年)の建築基準法改正以降は、従来の無垢材に加えて集成材の利用が可能となり、これを応用して木橋を建設できるようになった(近代木橋)[10]。この年に秋田県北秋田市には国内ではじめてスギ集成材を用いた坊川林道2号橋が建設され、長野県軽井沢町にはカラマツ集成材を用いた矢ヶ崎大橋が建設された[7]。木材利用の拡大や林業振興を目的に、2003年(平成15年)頃までに国内の民有林道に大規模な木橋が多数建設された[7]。

