李翺
唐の文人
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生涯
思想・文学
朱伯崑は「人性本善」という発想は李翺の『復性書』に始まると指摘する。武内義雄によると、李翺は人の性が善だと考えたが、情を起こすときに悪が伴うのであり、万物が感覚器官に接しても情を起こさないようにするのが「復性」であると考えたという。武内は韓愈と李翺を宋学の先駆とした[1]。韓愈から排仏の主張を受けついではいるが、彼自身の中では仏教と道教の思想を融合し、むしろ禅宗の達観に接近している。薬山惟儼禅師に贈った詩もあるが、難解で観念的な作品である。
若い頃は皇甫湜とともに韓愈の文章に学ぶ。皇甫湜が韓愈の奇抜な一面を表すのに対し、李翺はその平易な一面を代表するといわれた。ちなみに李翺は韓愈の生前に墓碑銘を委嘱されている。著作は『李文公文集』にまとめられている。