東歌 From Wikipedia, the free encyclopedia 東歌(あずまうた)とは、古代の東国地方で詠まれた和歌のことである。『万葉集』巻14および『古今集』巻20に掲載される。前者を万葉集東歌(まんようしゅうあずまうた)、後者を古今集東歌(こきんしゅうあずまうた)とも呼ぶ[1]。 ポータル 文学 万葉集東歌 万葉集東歌は、『万葉集』巻14に掲載される和歌の総称である。国名が併記された歌が90首、そうでない歌が140首の、計230首から構成される[1][2]。異伝歌のうち一首全体を記すものを加えると、万葉集東歌の総数は、国名が併記された歌94首、そうでない歌144首の計238首となる[1][3]。 3348番歌 夏麻引く海上潟の沖つ洲に船は留めむさ夜ふけにけり[注釈 1] 3349番歌 葛飾の真間の浦廻を漕ぐ船の船人騒く波立つらしも 古今集東歌 伊勢以東の国、陸奥国歌7首、相模国歌1首、常陸国歌2首、甲斐国歌2首、伊勢国歌1首の13首。元来は民謡あるいはそれに類する歌であったと考えられ、万葉集の東歌よりは洗練された歌風だが『古今集』のなかでは異色の歌である[1]。 1087 陸奥歌 阿武隈に霧り立ちくもり明けぬとも君をばやらじ待てばすべなし 1088 陸奥歌 陸奥はいづくはあれど鹽竈の浦漕ぐ舟の綱手かなしも 脚注 [脚注の使い方]注釈 [1]左注に上総国の歌とあるが、この注は編者の誤認によるものとし下総国の歌とすべきだとする説も有力である[4]。 出典 [1]遠藤宏「東歌」『日本大百科全書(ニッポニカ)』。https://kotobank.jp/word/%E6%9D%B1%E6%AD%8C。コトバンクより2026年2月28日閲覧。 [2]曾倉岑「東歌」『国史大辞典』 1巻、吉川弘文館、1979年。ISBN 4-642-00501-3。 [3]大久保 1982, p. 32. [4]角川日本地名大辞典 12, p. 154. 参考文献 『角川日本地名大辞典』角川書店〈12 千葉県〉、1984年。ISBN 4-04-001120-1。 大久保正『万葉集東歌論攷』塙書房、1982年3月。doi:10.11501/12452304。 田辺幸雄『万葉集東歌』塙書房〈塙選書〉、1963年。doi:10.11501/1346751。 Related Articles