武ノ里武三
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人物
1926年1月場所に初土俵を踏んで以降順調に出世し、東幕下5枚目で迎えた1930年10月場所で幕下優勝し、翌1931年1月場所に十両に昇進。しかし当場所は体調不良により4勝7敗と振るわず、翌5月場所も全休したため幕下に陥落。その直後の1932年1月の春秋園事件で天竜・大ノ里らと行動を共にし協会を脱退、翌年設立の関西角力協会に参加した。
関西角力協会では幕内で活躍、松ノ里、中ノ里とともに「大ノ里門弟三羽烏」と言われていた。
関西協会の解散後に帰参し、1938年5月場所より幕下35枚目格から再出発。再び順調に白星を重ね、2場所で十両復帰、十両でも2場所連続で勝ち越し、番付運もあって1941年5月場所で新入幕を果たした。初土俵から15年・32歳での新入幕であった。当場所は初日から11連敗して3勝12敗の大敗に終わり、1場所で十両に陥落した。しかしその後巻き返し、3場所の十両在位を経て1942年5月場所に再入幕し、当場所では10勝5敗と二桁勝利を修めた(これが結果的に幕内で唯一の勝ち越しとなった)。
下積み時代から同郷の大ノ里の指導を受けていたこともあり、相撲がうまく業師と評されていたが、体力不足・大人しい性格に加え、脱退のブランクもあり幕内は入幕2回、通算3場所務めただけに終わった。1944年1月場所限りで廃業した。
エピソード
- 又従姉は横綱初代若乃花・大関初代貴ノ花兄弟の母である。
- 弟も同じ出羽海部屋から初土俵を踏んだが、最高位は序二段に留まり、2年足らずで廃業した。
- 幕下時代の双葉山に2連勝したことがある。
- 関西角力協会解散直後の1938年1月、大連で客死した大ノ里を一人看取り、葬儀を済ましてから帰参したため、他の帰参力士より復帰が1場所遅れた。
- 上述の関西角力協会解散から帰参までの期間に、元鷲尾嶽が経営していた会社に就職し勤務していたともされる。
- 上述の通り、新入幕場所は初日から11連敗を喫したが、これは1場所15日の本場所における新入幕初日からの最長連敗記録とされる。
- 同場所に入幕した佐渡ヶ嶋林蔵と共に、明治生まれ最後の新入幕力士であった。
主な成績
- 通算成績:94勝87敗 勝率.519
- 幕内成績:18勝27敗 勝率.400
- 現役在位:16場所
- 幕内在位:3場所
- 各段優勝
- 幕下優勝:1回 (1930年10月場所)
場所別成績
| 春場所 | 三月場所 | 夏場所 | 秋場所 | |||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1926年 (大正15年) |
(前相撲) | x | 新序 0–2 |
x | ||
| 1927年 (昭和2年) |
東序ノ口18枚目 4–2 |
東序ノ口18枚目 1–1 |
東序二段40枚目 5–1 |
東序二段37枚目 0–1 |
||
| 1928年 (昭和3年) |
東三段目37枚目 4–2 |
東三段目43枚目 4–2 |
東三段目14枚目 4–2 |
東三段目14枚目 0–1 |
||
| 1929年 (昭和4年) |
東幕下25枚目 2–4 |
東幕下25枚目 3–3 |
東幕下34枚目 4–2 |
東幕下34枚目 4–2 |
||
| 1930年 (昭和5年) |
西幕下13枚目 3–3 |
西幕下13枚目 6–0 |
東幕下5枚目 4–2 |
東幕下5枚目 優勝 5–1 |
||
| 1931年 (昭和6年) |
東十両5枚目 4–7 |
東十両5枚目 0–0–11 |
西幕下2枚目 0–0–6 |
西幕下2枚目 2–4 |
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| 1932年 (昭和7年) |
西幕下18枚目 – 脱退 |
x | x | x | ||
| 1933年 (昭和8年) |
x | x | x | x | ||
| 1934年 (昭和9年) |
x | x | x | x | ||
| 1935年 (昭和10年) |
x | x | x | x | ||
| 1936年 (昭和11年) |
x | x | x | x | ||
| 1937年 (昭和12年) |
x | x | x | x | ||
| 1938年 (昭和13年) |
x | x | 東幕下付出35枚目 6–1 |
x | ||
| 1939年 (昭和14年) |
東幕下17枚目 6–1 |
x | 西十両14枚目 8–7 |
x | ||
| 1940年 (昭和15年) |
東十両4枚目 9–6 |
x | 西前頭18枚目 3–12 |
x | ||
| 1941年 (昭和16年) |
東十両5枚目 7–8 |
x | 西十両6枚目 9–6 |
x | ||
| 1942年 (昭和17年) |
西十両4枚目 11–4 |
x | 西前頭18枚目 10–5 |
x | ||
| 1943年 (昭和18年) |
東前頭14枚目 5–10 |
x | 東十両筆頭 6–9 |
x | ||
| 1944年 (昭和19年) |
西十両4枚目 引退 6–9–0 |
x | x | x | ||
| 各欄の数字は、「勝ち-負け-休場」を示す。 優勝 引退 休場 十両 幕下 三賞:敢=敢闘賞、殊=殊勲賞、技=技能賞 その他:★=金星 番付階級:幕内 - 十両 - 幕下 - 三段目 - 序二段 - 序ノ口 幕内序列:横綱 - 大関 - 関脇 - 小結 - 前頭(「#数字」は各位内の序列) | ||||||
幕内対戦成績
参考文献
- 共同通信社 京須利敏・水野尚文編著『平成23年版大相撲力士名鑑』