眉毛
目の上に弓状に生えている毛
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概要
眉毛は顔面に左右一対あり、まぶたの上の、目の上にそれに沿って隆起する部分に目の幅とほぼ同じくらいにわたって生えている体毛である。一般の体毛と異なり、より太く色濃くなっている場合が多い。それぞれの毛は立ち上がらず左右の外側、やや下向きに寝るものもある。眉毛の位置は多少の差はあるが、左右非対称で生えていることがほとんどである。左右の眉の間-眉間(みけん)-の毛がない部分の幅には個人差があり、ここに毛が生えることにより二つの眉がつながった状態になることがあり、その形状からカモメ眉と呼ばれる。
眉毛は機能的には額から落ちる雨水や汗が目に入らないようにする役割を担う。それぞれの毛の方向はそれに対応するものと考えられる。同様に、雨水やほこりや小さなゴミが目にはいるのを避ける役割も担っている。
他方で、眉は人の表情を作る重要な役割を担っており、それによるコミュニケーションにおいても重要な役割を果たしている。
眉毛は目元のみならず顔全体の印象を左右するパーツであるため、古くから化粧の一環として眉毛を任意の形に整える、引眉などの行為が行われてきた。歌舞伎など世界の古典的な舞踊において、目や口元と同様に眉を強調する化粧を行う例は数多い。現代では主に女性が眉毛を抜いたりカットしたり、剃ったりして眉毛の形を整えることがある。女性の場合は眉毛を描くため、全て抜いたり剃り落としている人もいる。また、逆に薄い眉や不揃いな眉の場合は眉のラインを描きたすこともある。髪を染めている人の場合は、髪の色に合わせて眉毛を染めることもある。眉毛には生理的役割はないので、頭髪と同様、美容として加工することにあまり抵抗感はないと言える。眉の化粧については眉墨の項目で詳述している。
動物学的眉
日本の眉
平安時代は 眉毛を抜いたり剃る等して、そのあとに眉墨で眉を描いた「引眉」が貴族身分で行われた。実際の眉毛は抜き、怒りなどの表情を見せずに優美さを示すために、実際よりも高い位置に眉を描くことが行われた[1]。
江戸時代には、一般庶民にも眉化粧が広まり、 女性は結婚し子ができると眉を剃り落とし描かないままとした。 「奥ゆかしく感情をあらわにしない」という女性美徳の表現とみられている[2][1]。
明治維新後、西洋化とともに既婚女性が眉毛を完全に剃り落とす習慣はお歯黒とともに廃れた。西洋的な眉が理想とされ、一見自然と見せつつも欧米スターの眉に似せた形の眉が流行したりもした。1980年代後半のバブル時代は女性に眉毛が太く見えるよう描くことがはやった。バブル崩壊後の1990年代後半からは女子高生中心ともいわれるが細眉が流行となった。そのため、近現代の眉の太さの流行を景気や時代精神の風潮と結びつける考え方もみられる[1]。
漫画表現における眉
呼称
- 眉間(みけん)…左右の眉と眉の間
- 眉頭(まゆがしら)…眉の内側の部位
- 眉山(まゆやま)…弓状の眉の屈折部
- 眉尻(まゆじり)…眉の外側の部位
