笹公人
日本の歌人、音楽家 (1975-)
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来歴
戦国時代の武将可児吉長の末裔[8]。同じく末裔であるゲームデザイナーのイシイジロウとは、曽祖父どうしが兄弟という関係にあたる[8]。
中学生の頃にYMOの影響を受けて音楽に目覚め、高校生の頃に寺山修司の影響を受け短歌の作歌を始める。大林宣彦監督映画のファンで、大学入試に失敗して二浪したときに尾道市に傷心旅行に行った際に、たまたま大林本人と遭遇した[9]。学生時代にテクノバンド「宇宙ヤング」を結成し、ボーカル・作詞・作曲を担当する。文化学院では芥川賞作家の田久保英夫に弟子入りして小説を創作。
1998年、「宇宙ヤング」はローランド・バンド・パラダイスでオーディエンス大賞を受賞したのを機にCDデビューをするも、『短歌朝日』(前登志夫・選)、角川『短歌』(佐佐木幸綱・選)誌上で作品が特選に選ばれるなど高い評価を受け、短歌に専念するため解散する。その後はアイドルソングの作詞などで音楽に関わる。1999年より未来短歌会にて岡井隆に師事。「宇宙ヤング」は2001年に、キーボード・プログラミング・作曲・編曲担当のHIDE-AKIを加え、再結成した。高橋名人のライブ「高橋名人のBugってナイト」をプロデュースして話題となる。
2003年、第一歌集『念力家族』刊行。翌年、未来年間賞受賞。同年に『念力家族』が「爆笑できる短歌集」として皆神龍太郎によって『トンデモ本の世界T』にて紹介される[10]。それ以降、歌壇内に留まらない幅広い読者層を獲得している。2008年の第三歌集『抒情の奇妙な冒険』は早川書房からハヤカワSFシリーズ Jコレクションの一巻として刊行されるなど、歌集出版とはあまり縁のない出版社(KKベストセラーズ、幻冬舎、扶桑社など)の著書が多く、ユニークな立ち位置にある歌人である。
2005年10月16日には、NHK総合の日曜スタジオパークでレイザーラモンHGのいでたちで出演し、話題になった[11]。
著書
単著
- 第1歌集 『念力家族』(宝珍(発行)・インフォバーン(発売)、2003年) ISBN 4-901873-25-3 イラストレーション:田中英樹、デザイン:鈴木成一デザイン室、帯文:蜷川幸雄、跋文:岡井隆。(2015年3月からNHK Eテレにて新・青少年向けドラマ「念力家族(天てれドラマ)」として連続ドラマ化されることが決定した。[15])/文庫版 『念力家族』(朝日文庫、2015年) ISBN 978-4022647818 解説:大林宣彦
- 作品集 『念力姫』(KKベストセラーズ、2005年) ISBN 4-584-18847-5 帯文:久世光彦/和田誠[16]、カバー写真:沢渡朔、装丁:木庭貴信[17]。
- 第2歌集 『念力図鑑』(幻冬舎、2005年) ISBN 4344010132 イラストレーション:田中英樹、デザイン:鈴木成一デザイン室、帯文:糸井重里、跋文:小池光。
- 第3歌集 『抒情の奇妙な冒険』(早川書房、2008年)ISBN 4152089075 イラストレーション:とり・みき、デザイン:岩郷重力+Y.S、帯文:山田太一、解説:栗木京子。
- 『笹公人の念力短歌トレーニング』(扶桑社、2008年)ISBN 4594056318 イラストレーション:杉木ヤスコ、帯文&帯イラスト:吾妻ひでお、デザイン:中川まり(SINN graphic)。
- 絵本『ヘンなあさ』(岩崎書店、2008年)ISBN 4265069975 絵:本秀康
- 第4歌集 『念力ろまん』(書肆侃侃房、2015年) ISBN 978-4-86385-183-2 装画:矢吹申彦、デザイン:毛利一枝、帯文:大林宣彦[18]。
- 『ハナモゲラ和歌の誘惑』(小学館、2017年)ISBN 4093884595 装画:鈴木ひょっとこ 装丁:近田火日輝(fireworks.vc)
- 作品集 『念力レストラン』(春陽堂書店、2020年)ISBN 978-4-394-99004-8 装画:森泉岳土 装丁:駒井和彬(こまゐ図考室) 帯文:俵万智、穂村弘
- 作品集 『念力恋愛』(幻冬舎、2020年)ISBN 9784344036802 絵:水野しず
- 絵本『なっとうくんのぼうけん』(トゥーヴァージンズ、2022年)ISBN 978-4-910352-35-0 絵:田中六大 レシピ監修&帯文:平野レミ
- 第5歌集『終楽章』(短歌研究社、2022年)ISBN 978-486272-709-1
- 『NHK短歌 シン・短歌入門』(NHK出版、2023年)ISBN 978-4140162866 イラストレーション:北村みなみ、帯文:俵万智
- 『念力物語』(笠間書院、2025年)ISBN 978-4-305-71051-2 帯文・解説:伊藤一彦
共著
- アンソロジー『現代短歌最前線 新響十人』石川美南、生沼義朗、黒瀬珂瀾、島田幸典、永田紅、野口恵子、松野志保、松村正直、松本典子共著(北溟社、2007年)ISBN 4894485419
- 『連句遊戯』 和田誠共著(白水社、2010年)ISBN 4560080798 装丁:和田誠。
- 『遊星ハグルマ装置』 朱川湊人共著(日本経済新聞出版社、2011年)ISBN 4532171067 装画:諸星大二郎、装丁:鈴木成一デザイン室。
- 『連句日和』 和田誠、俵万智、矢吹申彦共著(自由国民社、2015年)ISBN 4426119871 装画・挿絵:和田誠・矢吹申彦 装丁:和田誠。
- 『パラレル百景』 北村みなみ共著(トゥーバージンズ、2022年)ISBN 978-4910352183 帯文:塩塚モエカ(羊文学)。
- 『アイドル歌会 公式歌集1』俵万智、吉田尚記共著(講談社、2022年)ISBN 978-4065286418 イベント「アイドル歌会」の選者も務めている。
- 『言霊の短歌史』 鎌田東二共著(KADOKAWA、2026年)ISBN 978-4047402188 装画:横尾忠則 帯文:細野晴臣
監修
- 合同歌集 『パンドラの箱』(オンブック、2009年)ISBN 4930774357 解説:藤原龍一郎。
- 合同歌集 『希望の河』(河出書房、2011年)ISBN 4309909256 解説:藤原龍一郎。
- 合同歌集 『スサノオの海』(河出書房、2016年)ISBN 4309921116 解説:藤原龍一郎、イラストレーション:森泉岳土。
編纂
- 出口王仁三郎『王仁三郎歌集』(太陽出版、2013年) ISBN 4884697960 跋文:岡井隆。
原案
- 『小説 念力家族 ~玲子はフツ~の中学生~』佐東みどり著(集英社みらい文庫、2016年)ISBN 4083213086 短歌:笹公人 イラスト:片浦
ラジオ
- teknohayswt 宇宙ヤングの超光速ナイト(FM西東京、2002年~)
- M+ 笹公人の短歌blog(J-WAVE、2005年~2006年)
- 唐沢俊一のポケット (TBSラジオ、2006年11月24日、2007年2月16日)
- 夜はぷちぷちケータイ短歌(NHKラジオ、2008年5月11日、2009年1月4日、2009年4月19日、2009年6月7日、2009年7月5日、2009年8月9日、2009年9月6日、2009年12月13日、2010年1月31日、2010年5月31日、2010年7月18日、2011年1月23日)
- 文芸選評(NHKラジオ、2020年7月11日、2021年4月24日、2022年7月16日、2023年8月19日、2023年12月9日、2024年6月8日、2026年2月21日)
テレビ
- 爆笑問題のススメ(日本テレビ、2005年9月23日)短歌コーナーのスーパーバイザーを務める。
- 「日曜スタジオパーク あなたの声に答えます 詠めば広がる!短歌の世界」 - NHKアーカイブス(2005年10月16日)
- 「マンガノゲンバ 読み手ノゲンバ「栞と紙魚子シリーズ」 作者ノゲンバ 原泰久 (NHK-BS2)」 - NHKアーカイブス(2007年4月11日)
- 「列島縦断 短歌スペシャル - 第26回 (NHK-BS2)」 - NHKアーカイブス(2008年10月12日)
- 「平成20年度全国短歌大会」 - NHKアーカイブス(2009年2月1日)
- 「NHK短歌 題“布”/心象風景を描く」 - NHKアーカイブス(2010年12月19日)
- 相棒 season17 第7話「うさぎとかめ」(テレビ朝日、2018年11月28日)短歌監修を務める[19]。
雑誌連載
代表歌
- 少年時友と作りし秘密基地ふと訪ぬれば友が住みおり/『念力家族』117ページ(2014年5月5日の朝日新聞「天声人語」に引用された[20]。)
- 「ドラえもんがどこかにいる!」と子供らのさざめく車内に大山のぶ代[21]/『念力家族』
- シャンプーの髪をアトムにする弟 十万馬力で宿題は明日/『念力家族』
- 中央線に揺られる少女の精神外傷(トラウマ)をバターのように溶かせ夕焼け/『念力家族』201ページ
- 修学旅行で眼鏡をはずした中村は美少女でした。それで、それだけ/『念力図鑑』49ページ
- 君からのメールがなくていまこころ平安京の闇より暗し/『念力図鑑』160ページ(2014年9月24日の日本経済新聞「春秋」に引用された[22][23]。)
- 何時まで放課後だろう 春の夜の水田(みずた)に揺れるジャスコの灯り/『念力ろまん』
- 「ゆるす」というたった3文字のパスワード忘れていたね 朝焼けの窓/『念力レストラン』
- 浅き眠りの父の傍(かたえ)に読みふける介護の歌なき万葉集を/『終楽章』
- 戦争で死にたる犬や猫の数も知りたし夏のちぎれ雲の下/『終楽章』
「宇宙ヤング」としての主な曲
作詞した主な提供楽曲
映画
舞台
- 日本文藝家協会創立百周年記念 文士劇『風と共に去りぬ』(2026年上演予定)[30]