トウ
ツユクサ類ヤシ科ヤシ亜科に属するつる植物の総称
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トウ(籐)は、広義にはヤシ科トウ亜科の植物のうち、つる性の茎を伸ばす植物の総称(13属約600種)[1]。ロタンやラタンともいう[1]。英名のラタン(英:en:rattan)はマレー語に由来する。そのうち特に代表的なヤシ科トウ属の蔓性木本(300種から400種)をいうこともある[1][2]。トウの繊維は植物中で最長かつ最強ともいわれ家具や籠などの材料にされる[2]。
| トウ | |||||||||||||||||||||
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キリンケツヤシ Daemonorops draco | |||||||||||||||||||||
| 分類(APG III) | |||||||||||||||||||||
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| 学名 | |||||||||||||||||||||
| Calameae Kunth ex Lecoq & Juillet | |||||||||||||||||||||
| 和名 | |||||||||||||||||||||
| トウ(籐) | |||||||||||||||||||||
| 英名 | |||||||||||||||||||||
| rattan | |||||||||||||||||||||
| 亜連 | |||||||||||||||||||||
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分布
特徴
最初は他のヤシ科植物と同じくロゼットである程度太くなると直立した枝を伸ばす[1]。しかし、次の段階で他のヤシ科植物とは異なる、つる植物としての性質が現れ、ほかの樹木などを支えにして成長する[1]。幹は直径 2-5cmほどの細いつる状。トウには節があり表皮にはトゲがある[2]。外見は竹にも似ているが、内部の構造や生長の仕方はまったく異なる。トゲは他の植物によじ登る際の登攀装置で葉の先端部のものをシルス、不稔の花序をフラジェルムと呼ぶ[1]。また、茎のトゲには動物に踏みつけられたり食べられたりするのを防ぐ役割がある[1]。
サゴヤシ属 Metroxylon やピガフェッタ属 Pigafetta、 ラフィア属 Raphia などは太く直立した幹をもつ。
種類
ウィキスピーシーズより。
- Ancistrophyllinae
- エレモスパタ属 Eremospatha
- ラッコスペルマ属 Laccosperma
- トウ亜連 Calaminae
- トウ属 Calamus
- カロスパタ属 Calospatha
- ケラトロブス属 Ceratolobus
- ヒメトウ属(キリンケツ属) Daemonorops
- エレイオドクサ属 Eleiodoxa
- ポゴノティウム属 Pogonotium
- レティスパタ属 Retispatha
- サラッカ属 Salacca - サラクなど
- Eugeissoninae
- エウゲイッソナ属 Eugeissona
- メトロクシロン亜連 Metroxylinae
- トウサゴヤシ属 Korthalsia
- サゴヤシ属 Metroxylon - サゴヤシなど
- Oncocalaminae
- コブダネヤシ属 Oncocalamus
- Pigafettinae
- ピガフェッタ属 Pigafetta
- Plectocomiinae
- ジャモントウ属 Myrialepis
- シロジクトウ属 Plectocomia
- シロジクトウモドキ属 Plectocomiopsis
- Raphiinae
利用
籐細工

籐は通常の木材よりも丈夫な素材で、曲げにも強いため、細く割いて籠を編んだり、太いものは杖や家具のフレームに利用されている[2]。
西館弥輔『籐・蔓・藁細工』では籐原料を以下の三種類に分けている。
- 丸籐
- 皮が付いたそのままのもの[3]。丸籐の太さは棟(かん)という単位で表し、細いほうから五棟(ごかん)、四棟(よつかん)、三棟(さんかん)、双棟(そうかん[4]、シュンカン[3])となり、それ以上は太民(たいみん[4]、ターミン[3])と呼ばれる[3]。太民は三分、九分のように太さを指定する[3]。
- 割籐(手挽、元六)
- 丸籐を皮と芯に分けた後の皮が付いたほうを指す[3]。断面は蒲鉾形[3]。
- 芯籐(芯、手挽芯)
- 丸籐を皮と芯に分けた後の芯(内部の肉の部分)のほうを指す[3]。断面が蒲鉾形のものを半芯または蒲鉾、断面が円形のものを丸芯という[3]。
現代では丸籐と割籐に大別し、丸籐を四棟、三棟、双棟、太民の4種、割籐を丸芯籐、半芯籐、皮籐の3種として整理されることもある[4]。
日本には籐は自生していないが椅子や杖、籠などに取り入れられる[1]。なお、南西諸島(トカラ列島の宝島以南)には籐に似たトウツルモドキ科のトウツルモドキが分布しており、かつては籐と同じように民具の素材に利用されていた[1]。
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