甲羅
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節足動物
- エビの背甲(赤)
節足動物の甲羅は背面の外骨格(背板 tergite)由来で、一般に背甲といい、主に甲殻類と鋏角類が持つ。古生物まで範囲を広げると、カンブリア紀に栄えたイソキシス類(イソキシスとスルシカリス)やHymenocarina類(ワプティア、カナダスピスなど)なども発達した背甲を持つ[4]。
甲殻類
甲殻類の背甲は、頭部背面の外骨格(head shield)に由来し、縁辺部が出張って胸部まで覆い被さる甲羅である[5]。これは分類群により胸部から分離(カブトエビ、ミジンコなどの鰓脚類)、もしくは胸部と癒合して頭胸部を形成する(カニ・エビなどの十脚類、ウオジラミなどの鰓尾類)[6]。一部の分類群(貝虫、カイエビ、ミジンコなど)は背甲が可動の二枚貝状に特化し、左右から頭部と胸部を包む[5]。
鋏角類
→「鋏角類 § 前体」も参照
鋏角類の背甲は、前体(prosoma, 頭胸部ともいうが、頭部そのものに相当[7])背面の外骨格で形成される甲羅である。甲殻類の頭胸部を形成する場合がある背甲から区別できるように、英語では「carapace」の代わりに「prosomal dorsal shield」や「peltidium」と呼ばれる場合がある[8]。クモガタ類(クモ、サソリなど)の背甲は前体の本体部分のみを覆い被さるが、カブトガニ類の背甲は正面から左右にかけて縁辺部が大きく張り出し、脚まで覆い被さったドーム型の甲羅となる[7]。

