鉄パイプ

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鉄パイプ(てつパイプ)とは、を主材料としているである。金属管の一種。

強度が高く、比較的安価という特徴がある。鋼や鉄そのままだと錆びやすいのでメッキ加工したものが主流である。

液体・気体を流す鉄パイプ

パイプの項を参照のこと。

足場用鉄パイプ

足場用鉄パイプとは、建築現場などの高所作業用の足場や仮設工作物を組む際に使うパイプであり、腐食を防ぐために材質は鉄に亜鉛によるメッキが施されているものが中心であるが、ステンレス製のものもある。

足場用の鉄パイプは単管パイプあるいは略して単管あるいは足場パイプと呼ばれ、日本ではJIS規格で直径が一律 48.6mmと定められ[1]、厚みには現在2.4mmと1.8mmの2種類があり[1]、建築現場の足場のほか、イベント会場の客席、農業用、家庭のDIYなど多用途に使われている。

鉄パイプの足場(単管足場)は、パイプ同士をクランプ(金具)で組み合わせることで容易に組み上げと解体が可能なため、規格化され大量生産が行われるようになった。ホームセンターなどでも購入が可能な他、リース業者によるレンタルも行われるなど比較的容易に入手できる。

建築現場の足場

足場の構築に不備があると建築作業員や周囲の第三者を巻き込んだ事故につながる。強度不足、組み立て不備、劣化した資材の使用などが原因となり、足場の崩落事故も起きた事例がある。そのため2015年(平成27年)7月1日に、足場の組立・解体・変更業務に従事する全員への「足場の組立て等作業従事者特別教育」が義務化、および高さ5メートル以上の足場作業における「足場の組立て等作業主任者」の選任義務化(労働安全衛生法施行令第6条の15号)も同時に施行された。つまり、足場の組立・解体・変更の業務に携わる全員が「足場の組立て等作業従事者特別教育」を受講する義務があり、また高さ5メートル以上の足場を組立て・解体する際に現場を指揮・監督する責任者は足場の組立て等作業主任者技能講習の受講が必要と定められており、単管パイプ(足場パイプ)で足場を組み立てる者やその監督はこのルールに従う必要がある。

イベント会場の客席

また競技場、イベントやコンサート会場の客席に使われることもある。主なものは

ただし、このような鉄パイプの足場が崩れる事故も起きているので、その扱いには十分注意しなければならない。無論、足場からの落下にも注意が必要である。

農業用途

農業用途では次のような各種用途に使われている。資格や講習受講は必要無い

DIY用途

家庭のDIYでは次のような各種用途に使われている。資格や講習受講は必要無い

  • 園芸棚。鉢植え、盆栽などを並べる棚など
  • 簡易的物置。波板と組み合わせて構築
  • 洗濯物干場の雨よけ
  • 自転車置場の雨よけ

凶器用鉄パイプ

鉄パイプを凶器として利用したもの。 1960年代学生運動ゲバルト棒は角材が主流であったが[2]、足場用鉄パイプは市中の工事現場や建材店などで容易に調達することが可能であるので、1970年代以降、過激派内ゲバの際に、また暴走族が抗争の際に、鉄パイプを凶器として利用するようになった。

相手を殴打して殺傷することができ、法的に凶器とみなされる。状況いかんでは凶器準備集合罪が適用され逮捕されることがある。

その他の用途

  • パイプ椅子の材料とすることもできる。
  • トラックのホイール交換道具として。固く締まったホイールナットを緩めるのに、スパナを差込んだ鉄パイプを延長した柄にして、てこの原理の応用で使用する。
  • パイプ爆弾の部品の1つとして、鉄パイプを短く切って火薬を詰めて使用することもできる。

脚注

関連項目

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