儀仗
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純軍事的な目的のために用いられる武器・武具を兵仗と呼ぶのに対して、儀礼用のものを儀仗と称する。両者を合わせて器仗と呼ぶ。
兵仗が新式の武器の登場などによって用いられなくなり儀仗に転じたものや、儀仗用として華美な装飾が施され実用性を持たないものなどがあった。
古墳時代に見られる頭椎大刀などの装飾付大刀を、儀仗用として用いられた武器の先駆的な存在とみなす説がある。律令制度のもとで衣服令などで武官の礼服・儀仗について規定され、宮衛令では元日などの儀礼において儀仗を用いることが規定されている。
時代が下るにつれて多くの儀仗用の武器・武具が派生するようになる。公家の太刀や弓矢は元は実用のためであったが、後世では装飾が施されて専ら儀仗としての役目を果たすようになった。武家においても、古い時代からの鎧(大鎧)が、もとは中下級武士や一般兵卒用の簡素な武具であった腹巻や胴丸に置き換えられ、さらには西洋甲冑の技術を取り入れ生産性・機能性を重視した当世具足が登場したため、「本式の鎧」として儀仗化していった。陣太刀も当初は実戦用の拵だったが、次第に贈答や儀礼用になり、江戸時代には儀仗の太刀として制定された。

