栗毛
馬の毛色の1つ
From Wikipedia, the free encyclopedia
特徴
発現機構
栗毛の原因遺伝子は、MC1R(1型メラノコルチン受容体)のS83F変異型(これを栗毛遺伝子と呼ぶ)である。MC1Rは、MSH(メラニン細胞刺激ホルモン)のシグナルを受け取り、フェオメラニンの合成を抑制し、エウメラニンの合成を促進する機能を持つ。
栗毛遺伝子をホモで持つと、MC1Rの本来の機能が働かず、結果としてフェオメラニンが過剰に合成される。これが栗毛である。メラニン合成系の制御機構は、MC1R遺伝子のコピーが1つのみでも正常に働くため、ヘテロ個体は栗毛にならない。これらは、ヒトにおける赤毛の発現機構と類似している。
なお、栃栗毛や月毛も同様に栗毛遺伝子をホモで持つ。月毛は、栗毛遺伝子に加えてクリーム様希釈遺伝子が作用し、メラニンの総量が抑えられることで起こっている。一方、栗毛と栃栗毛の差がどのように生じているか、現時点では明らかでない。
脚注
参考文献
- Rieder, S., Taourit, S., Mariat, D., Langlois, B., Guérin, G. (2001). “Mutations in the agouti (ASIP), the extension (MC1R), and the brown (TYRP1) loci and their association to coat color phenotypes in horses (Equus caballus)”. Mammalian Genome 12 (6): 450-5. doi:10.1007/s003350020017.
- 原秀昭. “馬の個体識別”. JRA競走馬総合研究所. 2004年8月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年4月10日閲覧。
関連項目
外部リンク
ウィキメディア・コモンズには、栗毛に関するカテゴリがあります。

