3/4tトラック
From Wikipedia, the free encyclopedia
日産製(Q4W70シリーズ)

警察予備隊創設後、アメリカ軍より大量の各種輸送車両が供与された。特に「ウェポンキャリア」と呼ばれる積載量3/4tのダッジWCは、小回りが利く上に、ジープより大量の装備を運べるため好評だった。
しかし、順次自国兵器の国内生産を進め、生産体制を確立、増強する必要性が唱えられたこと、さらに供与車両は多くが第二次世界大戦で使用された中古車であり、老朽化による更新の必要性が出てきた。そこで、アメリカ軍の新型ウェポンキャリアであったM37を参考に開発されたのがこのクラスである。
本車の主任務は輸送であるものの、使い勝手の良さから人員、装備、物資を輸送もしくは牽引するなど様々な用途に使われた。生産は、1952年(昭和27年)から日産自動車とトヨタ自動車の2社で行われている(ごく少数だが、いすゞ製も存在した。詳細は後述)。仕様の異なる両者を混用すると問題が起こるため、主に日産製が北海道の部隊、トヨタ製が本州以南の部隊で使用された。
- Q4W70
- 初期型。成り立ちの多くを同社の4W60型と同一にする。NA型水冷直列6気筒ガソリンエンジン(85 hp)搭載。のちNB型直列6気筒水冷ガソリンエンジン(95hp)、次いでNC型直列6気筒水冷ガソリンエンジン(105 hp)などに順次強化。
- 4W70
- Q4W70の民間型。車名は「ニッサン・キャリヤー」となる。
- Q4W73
- 生産の主力となった改良版。外観が大きく変更されたほか、エンジンがP型水冷直列6気筒ガソリンエンジン(125 hp)に変更されている。エンジン、トランスミッション、トランスファー、アクスルハウジング、デフが防水仕様となり、水深95 cmまで渡渉可能となった。最終型ではSD33型水冷直列6気筒ディーゼルエンジン(98 hp)に変更されている。
- 4W73
- Q4W73の民間型。
トヨタ製(BQ/FQ10・15/HQ15シリーズ)

- BQ型
- 1951年(昭和26年)1月試作車完成。翌2月に警察予備隊による公式試験を受験[1]。
- B型直列6気筒水冷ガソリンエンジン搭載(85 hp)搭載。
- FQ型
- BQのエンジンをF型直列6気筒水冷ガソリンエンジン、(当初95 hp)へ変更したもの。後にショートホイールベースはFQ10、ロングホイールベースはFQ15となり、バン仕様にはV、輸出向け左ハンドル仕様にはLが、それぞれ数字の後に付く。生産数は360両とあるが、BQとFQの内訳は不明。
- HQ15
- H型直列6気筒水冷ディーゼルエンジン(95 hp)搭載の最終型。1973年(昭和48年)まで生産。
いすゞ製(TR21)
1952年、水陸両用車導入に積極的だったアメリカ軍に習い、当時の保安隊が水陸両用の3/4tトラックとしていすゞ自動車に開発を依頼した。同年11月に試作が完了し、TR21Aとして計16両が保安隊に納入されたものの、大量生産には至らなかった。シュノーケルを装着することで、水深2mまでの水中を走行することができた。
