AN/APQ-120
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| 種別 | パルス・レーダー |
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| 目的 | 火器管制 (捕捉・追尾用) |
| 開発・運用史 | |
| 開発国 |
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| 就役年 | 1967年[2] |
| 製造数 | 約2,000セット[2] |
| 送信機 | |
| 周波数 | X(I)バンド |
| パルス幅 | 0.4 / 2.0マイクロ秒 |
| パルス繰返数 | 500 / 1,000 pps |
| 送信尖頭電力 | 165 kW |
| アンテナ | |
| 形式 | パラボロイドアンテナ |
| 直径・寸法 | 32 in (81 cm) |
| ビーム幅 | 3.75×3.75度 |
| 方位角 | 120° (空対空捜索時) |
| 仰俯角 | 10.45° (空対空捜索時) |
| 探知性能 | |
| 探知距離 |
200 mi (320 km) (最大捜索距離) 30 nmi (56 km) (RCS 1m2) |
| その他諸元 | |
| 重量 | 638 lb (289 kg) |
AN/APQ-120は、ウェスティングハウス・エレクトリック社が開発した火器管制レーダー[2]。同社がF-4 ファントムII戦闘機向けに開発してきたAPQシリーズのレーダーの最終発達型にあたる[2]。
設計
ウェスティングハウス社において、AN/APQ-120に至るまでの開発は、当初のAPQ-72の対空戦能力をベースとして、性能の向上および空対地運用モードの拡充を図る形で進められてきた[2]。
APQ-120では、同社の従来のレーダーと比して、電子回路の半導体化によって重量・容積や性能・信頼性の面で大きな進歩を遂げている[2]。一方、F-4Eでは機首に航空機関砲を固定装備したこともあって、アンテナはわずかに小型化されており、従来は直径32 in (81 cm)であったのに対して、APQ-120では27.5 in (70 cm)×24.5 in (62 cm)大となった[3]。ただし性能面での影響はないものとされている[3]。また、後に同社がパルスドップラー処理を導入して海軍のF-4J向けに開発したAN/AWG-10が成功すると、そのコンピュータをAPQ-120にも導入して、目標捕捉能力の向上が図られた[4]。
使用するレンジは5・10・25・50・100・200マイルであり、特に5-50マイルのレンジでは自動追尾を設定可能で、AIレンジと称され、前席スコープの右上のランプが点灯してパイロットに通知する[5]。一方、対空捜索には100ないし200マイル(160ないし320 km)のレンジが用いられるが、この際にはペンシルビームの円錐走査によって6.7°幅の偏心走査ビームが形成され、これを水平方向に120°振ってセクター走査が行われる[5]。また偏心走査ビームの走査面を2段にして(2-bar scan)、水平方向の走査範囲は120°のままで、縦方向の走査範囲を10.45°に拡張することもできる[5]。一方、ペンシルビームを手動で操作して走査を行うこともできる[5]。
FCSのモードとしては、空対空レーダーやボアサイト、マップB、ビーコン、対地、マップ(PPI)、TVモードなどがある[5]。特にTVモードに関するユーザインタフェースは順次に改良されており、シリアルナンバー71-236までの機体は直視形蓄積管(DVST)を用いたAPQ-120(V)を搭載していたのに対し、71-237号機以降の機体はAN/AXS-1目標発見用電子光学システム (TISEO) を装備したことに伴い、マルチセンサー表示方式を導入してレーダー表示管上にTV表示できるようにしたAPQ-120E(V)が搭載された[5]。そして74-643号機以降の機体はデジタル・スキャン・コンバーター・グループ(DSCG)方式としたAPQ-120F(V)が搭載された[5]。