Avida
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Tierraはコンピュータ資源、特にCPU時間とメインメモリへのアクセスを互いに奪い合うコンピュータプログラムを使用して進化のシステムをシミュレートした。この点でTierraはコア戦争に似たものであるといえるが、シミュレーション中に実行されるプログラムが自分自身を修正することによって進化していく、という点で違いがある。Tierraのプログラムは人工生命なのである。
一方、Avidaではそれぞれのデジタル生物が、他からは保護された自分専用のメモリの中で生きており、自分専用の仮想的なCPUによって実行されている。初期設定では、デジタル生物は別のデジタル生物のメモリ空間にアクセスすることはできず、また自分自身のメモリ空間に存在しないプログラムコードを実行することも出来ない。Tierraではそれぞれの生命が効率的に一つの「脳」を共有したり奪い合ったりしていたが、Avidaではそれぞれのデジタル生物が自分自身の脳をもっていることになる。
AvidaとTierraの二つ目の大きな違いは、仮想CPUの実行速度がデジタル生物ごとに異なっている点である。たとえば、あるデジタル生物は同じ時間内で別のデジタル生物の二倍の数の命令を実行する。仮想CPUの実行速度はさまざまな要因によって決定されるが、その中でももっとも重要な要素が生命によって処理される「タスク」である。「タスク」とは論理的な計算結果のことであり、これによってそれぞれのデジタル生物は余分のCPU時間をボーナスの形で与えられるのである。
研究現場にて
参考文献
- "Testing Darwin", Discover Magazine, February 2005.