乳腺線維腺腫
From Wikipedia, the free encyclopedia
疫学
良性病変であり正確な有病率は把握できないが、良性乳腺疾患の中では乳腺症と並んで最も頻度の高い疾患である。一般的に触知可能な腫瘤は20-30歳代に多く、マンモグラフィーで偶然発見される非触知腫瘤は40歳代から閉経期以後に多い。
症状
弾性に富み可動性良好な乳腺腫瘤として触知される。両側乳腺に複数の腫瘤が同時または異時性に発生することもある。長径2cm内外の腫瘤がほとんどだが,若年者では長径5cmを超える大型の線維腺腫(英: Giant fibroadenoma)も認められる。妊娠や授乳期には腫瘤の増大が認められる。閉経期前後では自然退縮し長径1cm前後の円形ないしポップコーン形の石灰化腫瘤としてマンモグラフィーで検出される。
病理組織学的特徴
腫瘍発生論
乳腺線維腺腫のような上皮と間質細胞の両方が同調性に増殖する疾患では、どの細胞成分が腫瘍性増殖(クローン性増殖)の主体であるかが問われる。遺伝子再構成などの結果では間質細胞が単クローン性、乳管上皮成分は多クローン性という研究結果が報告されている。今後の研究動向に注目する必要がある。
治療
がん化はしないため、小さな線維腺腫の場合には手術をする必要はなく、薬による治療方法もない。しかし、しこりが大きくなった場合や乳房の見た目が変わった場合、痛みがある場合などは切除による治療が勧められる場合もある[1]。
