Run! Run! Run!
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岡崎優は、兄・翼に呼び出され、初めて競馬場を訪れた。走る競走馬を眺めながら、とりとめのない会話を交わした後、翼とは別れるが、しばらくして翼が鉄道事故で死んだとの連絡を受ける。
中高と長距離走で積み重ねた無敵の実績を評価され、推薦でS大学に進学した優。才能に恵まれ、努力も怠らない。あとは自分を中心に据えた体制を整えることさえできれば、オリンピックの優勝も夢ではないはずだ。そう信じる優に、翼の死が暗い影を落としてゆく。
翼の死を受け止めきれない母が、精神的な錯乱のなかで口走った言葉に違和感を感じた優は、自分の出自に疑問を深めてゆく。
登場人物
岡崎家
- 岡崎優(おかざき ゆう)
- 主人公。S大学一年生。18歳。高校時代から名の知られたランナー。オリンピックに出場を目標に据え、幼き頃よりストイックに自分の走りを追求する。
- 岡崎翼(おかざき つばさ)
- 主人公の兄。G大学医学部3回生。20歳。大学にはストレートで入学した優等生。身長も高く容姿に恵まれる。
- 岡崎弘子(おかざき ひろこ)
- 主人公の母親、50歳。専業主婦でパンと長男・翼の世話を焼くのが趣味。
- 岡崎秀光(おかざき ひでみつ)
- 主人公の父親。51歳。ネット広告の代理店を営む。かつては箱根駅伝に出場した経験がある元ランナー。最新のトレーニング理論と自身の経験に基づいた練習メニューで優を一流のランナーに育て上げた。
S大学の関係者
- 岩本海人(いわもと かいと)
- 陸上部部員。18歳。優とは同期入部。陸上部に優のような有名な選手がいることを心から喜ぶ、気のいい新人部員。バイトに忙しく寝不足気味。
- 宮尾裕磨(みやお ゆうま)
- S大学陸上部部長。エース。腰痛に苦しみ、かつてのフォームを取り戻せないでいる。
- 小松卓三(こまつ たくぞう)
- S大学陸上部ヘッドコーチ。30歳代半ば。陸上競技全般に係わる監督の村木に代わり、長距離走の部員を面倒を見るコーチの一人。分け隔てなく寄り添う指導者。
- 村木僚太(むらき りょうた)
- S大学陸上部監督。50歳代半ば。陸上の名門・M大学から移ってきて就任3年目になる名伯楽。
- 水野あさ美(みずの あさみ)
- S大学医務室に勤務する保健師。年齢は不詳。胸まで伸びる黒髪と派手な服が特徴。タロットカード占いを特技とし、医務室を訪ねる迷える学生を占い、占い料を巻き上げたりするなど、一部では評判がよくない。
その他
- 秋田正昭(あきた まさあき)
- N大学医学部に勤務する医者。遺伝子医療の研究者。優の父・秀光とは小中高の同窓生で、岡崎家のホームドクターとして、優の健康状態を数値で管理するスポーツドクター的役割を担う。
- 成宮隆(なるみや たかし)
- 優を取材するライター。物語は彼が行う優の取材から始まる。