S/2018 J 4

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S/2018 J 4
2018年5月11日にセロ・トロロ汎米天文台によって観測された S/2018 J 4 の画像を繋げたアニメーション
2018年5月11日セロ・トロロ汎米天文台によって観測された S/2018 J 4 の画像を繋げたアニメーション
見かけの等級 (mv) 23.5[1]
分類 木星の衛星不規則衛星
発見
発見日 2018年5月11日(初観測)[2]
2023年1月20日(公表)[3]
発見者 スコット・S・シェパード[2]
発見場所 セロ・トロロ汎米天文台[3]
発見方法 画像分析
軌道要素と性質
元期:TDB 2,451,545.0(2000年1月1.5日[4]
軌道の種類 カルポ群[1]
固有軌道長半径 (ap) 16,328,500 km[4]
(0.1091 au
固有離心率 (ep) 0.177[4]
固有公転周期 (Pp) 427.631 [4]
固有軌道傾斜角 (ip) 50.2°黄道面に対して)[4]
固有近点引数 (ωp) 272.1°[4]
固有昇交点黄経 (Ωp) 62.0°[4]
固有平均近点角 (Mp) 147.7°[4]
木星の衛星
物理的性質
直径 2 km[1]
絶対等級 (H) 16.7[3]
Template (ノート 解説) ■Project

S/2018 J 4 は、木星公転する衛星の一つである。

S/2018 J 4 は、アメリカ天文学者であるスコット・S・シェパードセロ・トロロ汎米天文台にて2018年5月11日に撮影された画像から発見された。発見報告は2023年1月20日日本標準時では翌21日)に小惑星センターが公表している小惑星電子回報 (Minor Planet Electronic Circular, MPEC) にて掲載され、仮符号 S/2018 J 4 が付与された[3]。2023年の年始に立て続けに報告された8個の木星の新衛星の一つである[5]。小惑星電子回報の発見報告では、セロ・トロロ汎米天文台での観測記録に加えて、それから2022年11月29日までに行われたラスカンパナス天文台ローウェル天文台ディスカバリーチャンネル望遠鏡による観測を併せた合計82回の観測記録が公表された[3]

直径が 2 km 程度と考えられている非常に小型の衛星で、木星などからの摂動の影響による長期間の軌道の変化を平均化させた軌道要素では、S/2018 J 4 は木星から約 1630万 km 離れた軌道を約433日余りの公転周期で公転しており、木星の自転と同じ方向に公転する順行衛星である[4]。木星の衛星の中で順行軌道を持つ不規則衛星によって構成されている衛星群としてはヒマリア群があるが、ヒマリア群に属する衛星よりも木星から遠く、軌道傾斜角も大きいことが知られている。この軌道要素は、S/2018 J 4 の発見以前までどの衛星群にも属さないと考えられていたカルポに似ており、発見者のシェパードはカルポと S/2018 J 4 が属する衛星群を「カルポ群 (Carpo Group)」と呼称している[1]。しかし、カルポの軌道の離心率が 0.416 と比較的高いのに対して、S/2018 J 4 の離心率は 0.177 であり、カルポと比較すると円に近い軌道となっている[4]

S/2018 J 4 の黄道面に対する軌道傾斜角はカルポと同様に50度を超えている。カルポでは、古在メカニズムの影響で離心率と軌道傾斜角の間に周期的な交換が起きることによる短い時間スケールでの軌道要素の大幅な変化が生じているとみられる[5][6]

カルポと S/2018 J 4 の固有軌道要素の比較[4]
天体軌道長半径 (km)軌道離心率軌道傾斜角 (°)近点引数 (°)昇交点黄経 (°)
カルポ17,042,3000.41653.286.654.0
S/2018 J 416,328,5000.17750.2272.162.0

名称

出典

関連項目

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