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S100タンパク質

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S100タンパク質(英: S100 protein)は、脊椎動物にみられる低分子量タンパク質のファミリーの1つであり、ヘリックスループヘリックス(EFハンド型)のコンフォメーションをとる2つのカルシウム結合部位によって特徴づけられる。ヒトでは少なくとも21種類のS100タンパク質が知られている[1]。これらをコードする遺伝子には、S100A1、S100A2、S100A3のようにS100から始まるシンボルが用いられている。S100という頭文字は、これらのタンパク質が中性のpHで100%(飽和)硫安中でも可溶性(soluble)であることに由来する[2]。

概要 識別子, 略号 ...
S100/ICaBPタイプカルシウム結合ドメイン
S100B(英語版)タンパク質の構造、PDB: 1B4C​
識別子
略号 S_100
Pfam PF01023
InterPro IPR013787
PROSITE PDOC00275
SCOP 1cnp
SUPERFAMILY 1cnp
利用可能な蛋白質構造:
Pfam structures
PDB RCSB PDB; PDBe; PDBj
PDBsum structure summary
PDB

1yutB:9-52 1yuuA:9-52 1yusB:9-52 1yurA:9-52 1k8uA:5-50 1k9pA:5-50 1k96A:5-50 1k9kA:5-50 1cnpB:5-50 1a03A:5-50 2cnpB:5-50 1jwdB:5-50 1m31A:5-48 1k2hB:5-48 1cfpB:4-47 1psbA:4-47 1mho :4-47 1uwoA:4-47 1mq1B:4-47 1b4cB:4-47 1symA:4-47 1qlkB:4-47 1xydB:4-47 1dt7B:4-47 1mwnA:4-47 1j55A:4-47 1ozoA:4-47 1ksoA:5-48 1irjH:8-51 1xk4K:8-51 1gqmI:4-47 1odbD:4-47 1e8aB:4-47 1clb :5-46 1ig5A:5-46 2bca :5-46 1qx2B:5-46 1bod :5-46 1b1gA:5-46 1kcyA:5-46 1ht9A:5-46 2bcb :5-46 1n65A:5-46 1boc :5-46 3icb :5-46 1kqvA:5-46 1ksmA:5-46 1cdn :5-46 4icb :5-46 1igvA:5-46 1d1oA:5-46 1cb1 :4-46 1a4pB:5-45 1bt6A:5-45 1nshB:7-50 1v4zA:10-19 1v50A:10-19 1qlsA:8-51 1mr8B:5-48 1psrB:6-46

2psr :6-46 3psrA:6-46
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構造

大部分のS100タンパク質はホモ二量体またはヘテロ二量体を形成するが、それ以上の多量体も自発的に形成される。一方、S100G(英語版)は例外的に単量体として機能する。ヘテロ二量体の形成はいくつかの種類が報告されているものの、詳細な特性解析がなされているのはS100A8(英語版)/A9ヘテロ二量体のみである。各単量体には2つのEFハンドモチーフが存在し、S100タンパク質二量体は一般的に4個のカルシウムイオンを結合している。また、多くのS100タンパク質は亜鉛イオンも結合しており、これらの金属イオンはタンパク質のコンフォメーションや安定性を調節している[3]。

機能

通常S100タンパク質は、神経堤由来の細胞(シュワン細胞やメラノサイト)、軟骨細胞、脂肪細胞、筋上皮細胞、マクロファージ、ランゲルハンス細胞[4][5]、樹状細胞[6]、ケラチノサイトに存在している。一部の乳腺上皮細胞に存在している可能性もある。

S100タンパク質は細胞内外のさまざまな機能への関与が示唆されており[7]、タンパク質のリン酸化、転写因子、カルシウム恒常性、細胞骨格のダイナミクス、酵素活性、細胞成長や分化、炎症応答などを調節していると考えられている。S100A7(英語版)とS100A7A(英語版)は炎症、特に乾癬などの自己免疫性皮膚疾患においてサイトカインとして機能していることが知られている[8]。

病理

S100タンパク質によるパラガングリオーマの支持細胞の免疫染色

S100タンパク質ファミリーのいくつかのメンバーは、特定種の腫瘍や表皮分化のマーカーとして有用である。S100タンパク質は、メラノーマ[9]、神経鞘腫(100%)、神経線維腫(英語版)(100%、神経鞘腫よりは弱い)、悪性末梢神経鞘腫瘍(英語版)(50%、弱いまたは限局的である可能性)、パラガングリオーマ(英語版)の支持細胞(英語版)、組織球腫(英語版)、明細胞肉腫(英語版)にみられる場合がある。さらに、S100タンパク質は炎症性疾患のマーカーにもなり、炎症媒介因子や抗菌性因子として機能している場合がある[10]。

出典

関連文献

関連項目

外部リンク

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