STIR/STING
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概要
本機は、WM-20シリーズをもとに卵型のレドームを廃止して追尾レーダーを独立させる形で開発された。基本型はSTIR 1.8(STIR-180)と称されており、カセグレンアンテナは1.8メートル径に大型化された。また更に大型の2.4メートル径のアンテナを採用したSTIR 2.4(STIR-240)もある。これによりSTIRシリーズは、艦砲や個艦防空ミサイル(PDMS)だけでなく、より長射程のスタンダードMR艦隊防空ミサイルの射撃指揮にも用いることができるようになった[1]。なお目標追尾だけでなく、セクター走査や高角測定、弾着観測(splash spotting)、水上目標に対する修正射撃、また直線軌道予測だけでなく曲線軌道予測にも対応している[2]。
本機では、低高度性能の向上や鏡面反射の排除のため、XバンドとKバンドの二周波による追尾が行われており、より先進的なデジタル信号処理も導入された。送信機としては、当初はマグネトロンが用いられており[1]、尖頭電力はXバンドでは2.2キロワット、Kバンドでは30キロワット、Xバンド連続波照射時の平均電力は5キロワット以上であった[2]。またSTIR 2.4では、パルス圧縮のため、同社のゴールキーパーCIWS用に開発された進行波管(TWT)も導入され、STIR 1.8にもバックフィットされた。これにより、1平方メートルのレーダー反射断面積をもつ目標であれば140キロメートル以上の距離でも追尾できるようになった[1]。また各システムには、連続波照射、電子光学追尾装置(可視光および赤外線)、各種の移動目標指示(MTI)装置や電子防護措置、パイロットトーン処理などが組み込まれている。動作は全自動、半自動および全手動で行うことができる[2]。
STIRは、下記のような武器システムの管制に使用できる[2]。
- 艦対空ミサイル
- 砲熕兵器
採用国と搭載艦
- イロクォイ級ミサイル駆逐艦(STIR 1.8; SPG-501と呼称)
- ハリファックス級フリゲート(STIR 1.8; SPG-503と呼称)
- ※HCM/FELEX改修によりCEROS 200へ後日換装。
- アルミランテ・パディーヤ級フリゲート
(STING-EO Mk.2:近代化改修により後日装備)
ナイジェリア海軍
ブルネイ海軍
- ダルサラーム級哨戒艦(STING-EO Mk2)
- ギアリング級駆逐艦(STIR 1.8; 武進3号改装で搭載)
- ノックス級フリゲート(STIR 1.8; ギアリング級より転載)
- 沱江級コルベット(1.2 EO Mk2; 沱江級コルベット二番艦以降)
- ヤウズ級フリゲート
- バルバロス級フリゲート
- サーリヒレイス級フリゲート
- クルチ級ミサイル艇(STING-EO)
- アダ級コルベット(STING-EO Mk.2)
オマーン海軍
- カヒル級コルベット(STING)