UNDEAD (漫画)
From Wikipedia, the free encyclopedia
八王子タロウが家に帰ってくると、おびえた様子の弟ジロウと、母親の死体を目にする。その直後、部屋の中にいた悪霊に、ジロウをさらわれてしまう。
悪霊の存在を目の当たりにしたタロウは方々に手を尽くし、悪霊退治を請け負う店、BAR「ネクロノミコン」の存在を知る。ネクロノミコンの店長にジロウ救出を依頼するが、「覚悟のない奴のために命はかけられない」と一蹴されてしまう。
その帰り道、タロウは店の少女ミトを狙う悪霊に襲われる。悪霊と対峙し、自分の身を省みずミトを助けたタロウの覚悟を見た店長は、悪霊を退治し、その悪霊をタロウに取りつかせる。
こうしてタロウは、身体に悪霊を宿した「悪霊(アンデッド)ハンター」となり、ジロウの手掛かりを探していく。
登場人物
ネクロノミコン
- 八王子タロウ
- 物語の主人公の少年。高校二年生で、母親と弟のジロウと三人暮らし。父親の遺言で「強い心を持つこと」を信条にしており、不良に絡まれても返り討ちにしている。ある日悪霊に母親を殺され、弟を連れ去られてしまい、それをきっかけにハンターとしての道を歩むこととなる。自分に取りつかせた悪霊を融合させる能力と、ダメージを受けることで相手の感情を感じとる能力を持つ。ブラックリストを見るために不動使いとなったところで、弟を連れ去ったヨグの存在を知り、そのまま全面戦争にもつれ込む。ミチツラの出現、ジッコの悪霊化と劣勢になるが、ジッコの感情を読み取り倒す。店長の言葉を受け、暗陰を体に取りつかせる。そして多くの悪霊を取り込んで異形となり、ミチツラと戦う。決して諦めないその姿に、その場のハンターたちからも悪霊を託され、ク・レギオを誕生させる。悪霊エル・ダバ、トトを倒した後は、悪霊ハンターとして活躍するようになった。
- ミト
- ネクロノミコンで住み込みのアルバイトをしている少女。悪霊を引き寄せる体質で、体質を気味悪がった親によってヨグに売り飛ばされ、道具扱いされていた。そこを店長に救われ、それからネクロノミコンに匿われて暮らしている。普通の生活に憧れており、特に彼氏が欲しいらしい。それでも「心まで悪霊に負けてたまるか!」と、気高に構えている。クロキとの戦いで「結ぶ力」を発現させるが、ミチツラにさらわれ、悪霊をおびき寄せるエサにされた。
- 店長
- BAR「ネクロノミコン」の店長。本名不明。常に煙草を咥えている。店長を任されるだけあってかなりの実力があり、103体もの悪霊を取りつかせている。タロウの覚悟を見るために、「どっちでもいい、お前の腕を切り落としてみろ」といってナイフを投げてよこした。ナイフを握ったがためらったタロウを、気が強いだけで心が弱いと評した。しかし、身を呈して悪霊からミトを守ったタロウの覚悟を見い出し、大けがをしたタロウの命を救うために悪霊を取りつかせた。だましだまし悪霊と戦わせて鍛えるつもりだったが、ヨグの存在を知られたところで全面戦争を決意。ヨグのボスを討とうと一人で動いていたが、ボスがミチツラに殺されていたため空振りに終わる。「暗陰」を使う案を思いつき、真っ先に自分の悪霊を融合させた。
- ジッコ
- ネクロノミコンに所属するハンターの青年。眼鏡をかけており、左右の眼の色が違う。5体の悪霊を取りつかせている。タロウのハンターとしての実力を測る役目を店長に任された。店長に「異常に厳しいし、異常に性格も歪んでいる」と言われるほどイヤな性格をしている。その理由は、目を掛けていたハンターが悪霊に殺される様を何度も見るうちに、厳しい性格になっていったためである。全面戦争のさなかにエル・ダバの攻撃によって死んで悪霊化し、タロウに襲い掛かる。最初はためらっていたが、僅かに残っていた人間としての想いを感じたタロウによって倒される。
その他の悪霊ハンター
- 土御門サイ
- 悪霊ハンターの家系である土御門家の少女であり、26代目不動使い。古めかしいしゃべり方をする。ミトのカレーが好きで、鍋から直接がっつくほど。心臓病により死期が近づき、悪霊「百面不動」の次の使い手を選ぶ選定会を開いた。しかしヨグとの全面戦争では、他のハンターとともに悪霊と渡り合っていた。
- 地走テツト
- 悪霊の力で裏仕事を担う地走一族のハンターの少年。裏稼業に嫌気がさして一族を抜けようと考えており、その力をつけるために百面不動の選定会に参加した。不動使いになれなかったが、店長の依頼という形でタロウと同行している。仲間を犠牲にしてでも目的を果たそうとする冷酷な性格だったが、行動をともにすることでタロウを信頼するようになった。
- ニコ
- 「ブラックリスト」を担う女性。ギャルと言った感じの見た目で、わがままな性格。自分が情報を提供したせいでハンターが死んでいくことに耐えられず、ブラックリストを見せることを拒むようになった。しかし、タロウの考えを聞いて、ブラックリストを見せることを承諾した。その後もタロウに付いて回り、暗陰の封印されている祠まで車で送って行った。
- ランド兄弟
- ニコの護衛兼監視役の兄第。白ガクランを着て、髪が逆立ち、額に傷のある小柄な方が兄で、頭にバンダナを巻いたガタイのいい方が弟。兄は服の裾に、弟は背中に「乱」と書かれている。ニコを物扱いしていたため、タロウの怒りを買った。
ヨグ
- ノギ
- ヨグの幹部で通称『教授』。スーツの上から白衣を肩にかけた、眼鏡に口髭という学者風の男。服の襟にヨグのマークが入っている。ジロウを誘拐した張本人であり、ヨグの目的、ジロウをさらった理由をタロウ達に明かした。
- 自身の悪霊が倒されたところで、トトを宿したジロウの右腕を使って反撃を試みる。だが、隙を突かれて右腕をテツトに奪われ、部下たちが全滅したところで逃走。逃走先の森の中で、悪霊から解放された猛獣たちに襲われた。
- クロキ
- ヨグの幹部の大男。ジロウの左足を持っている。筋骨隆々で傷だらけと言う武道家のような出で立ちで、上半身は裸、下には道着の袴をはいている。左肩に「強」の字の刺青を入れ、袴にヨグのマークが描かれている。強い敵と戦う事にしか興味が無い戦闘中毒。強さこそが全てという価値観を持っており、弱者は道具としか扱わず、ミトを特にひどく扱っていた。ネクロノミコンのメンバーを一撃で一掃し、タロウとテツトの二人を翻弄する。そしてトトの力で止めを刺そうとするが、ミトの「結ぶ力」によって融合した二人の悪霊の攻撃に敗れる。
- オク
- ヨグの幹部の女性。ボンデージ風の衣装を着て、左胸にヨグのマークの刺青をいれている。通称『女王』。悪霊「チャーミング・シンディ」の能力により、多数の悪霊を従えている。性格は残忍で、暇潰しに手下の悪霊をいたぶったり、殺したりしている。ミチツラと同行し、悪霊の軍勢を率いてハンターたちとぶつかった。最初は優勢だったが、タロウが戦場に駆け付けたところで、手加減の必要がなくなった店長に一蹴された。
- ミチツラ
- ヨグの幹部。ワイシャツにズボンの、冷たい目つきの少年。赤ん坊だった頃に両親から虐待を受けており、それでも泣き声一つあげなかったという。その後、悪霊エル・ダバに両親を殺されるが、逆にエル・ダバを取りこんでしまったという過去を持つ。ヨグの理想である「欲望と悪霊に満ちた世界」を実現するために、ミトを誘拐し、地走一族の里を襲った。その際、「ジャマだった」という理由で、ヨグのボスを殺していた。エル・ダバが倒されたのち、ジロウの体からトトを解放し、その時にあふれた汚濁に巻き込まれた。
その他
- 八王子ジロウ
- タロウの弟で高校一年生。タロウとは違い「非戦論者」で、不良に絡まれてもあっさり財布を渡す。タロウの目の前で悪霊にさらわれてしまう。悪霊を抑えつける体質で、最強の悪霊トトすらコントロール可能になる。ヨグに誘拐され、トトを取りつかされ、身体をバラバラにされていたが、ミチツラによって元の体になり、決戦の場に連れてこられた。
- 野宮
- タロウと同じ高校に通う少女。悪霊ハンターになってから学校に来なくなったタロウを心配していた。キリング・レニーのチケットを手に入れてしまい、ライブハウスにおびき寄せられた。その時タロウに助けられたが、悪霊の力を使ったタロウの姿を見て、おびえて逃げ出した。
- 吉高ミナ
- ママ・ボマーの退治を依頼しに来た少女で、ママ・ボマーの娘。悪霊化した母親が退治されなくてはいけないことは分かっていても、退治されることに抵抗を持っていた。
- 室岡
- 土御門サイの執事を務める、ガタイのいい老人。悪霊を宿していない自称「単なる執事」「ただの老人」だが、ハンターを一撃で倒せるほどの実力者。不動使いの選定役を任されるが、テツトに右腕を斬られる。
- 老人
- ナギト=ノル・ボルにつかまっていた老人。元とび職で、身軽に動ける。何の未練も無いため、絶望していなかった。タロウ達に希望の気持ちの強さを教えたのちに、攻撃を受けて絶命した。