近鉄15400系電車
近畿日本鉄道の特急形電車
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概要
愛称・コンセプト
愛称はクラブツーリズムにより同社の会員誌『旅の友』や公式サイトで公募が行われ、約7500件の応募の中から奈良県桜井市の男性が応募した「かぎろひ」に決定した[1]。
「かぎろひ」は「輝く光」を意味し、万葉集でも柿本人麻呂が「東(ひむかし)の 野にかぎろひの 立つ見えて かへり見すれば 月傾きぬ」と詠んでおり、朝日の美しい空を表している[1]。この列車の走る古都京都・奈良や伊勢志摩の風情をイメージさせるのに最適な愛称であるとして選定された[1]。
コンセプトは「旅行がもっと好きになる電車」であり、旅を通しての「仲間づくり」や「学び」をテーマとして沿線観光地への誘客を図ることが位置付けられている[1]。また、移動教室やカルチャーサロンといった使い方により、スペースにゆとりのある列車を活かした講座やミニイベントなどで「旅を通した仲間づくり」を実現しやすくなる点も意図された[1]。
編成構成
構造
車体

車体はクラブツーリズムが首都圏を中心としたツアーに導入している観光バス「ロイヤルクルーザー四季の華」と同じダークグリーンを基調とした塗装に変更された[1]。また、車体側面中央部や乗降扉横にはクラブツーリズムのロゴマークが貼られたほか、前面の方向幕もヘッドマークに改造されてクラブツーリズムのロゴマークが設置された[1]。形式表示の書体もヘルベチカに変更した。
ヘッドマークは当初クラブツーリズムのロゴマークとしていたが、2012年3月に「かぎろひ」の愛称表示に取り替えられた[2]。
- ク15300形
- モ15400形
- クラブツーリズムのロゴタイプ
- かぎろひのロゴタイプ
内装
改造に際して、もと喫煙車のク12300形については灰皿撤去と空調機器の交換を行ったうえで全車禁煙化した。なお、座席そのものは2006年のB更新の際に交換された新しいタイプのため、そのまま流用した[1]。行先表示器については15200系と異なり、撤去されずに残された。連結部には転落防止幌を装備する。
座席定員はバスツアーに合わせる形で変更され、モ15400形が48名、ク15300形が46名に設定された[1]。このため、座席を撤去した跡地には大きな鞄を置くためのスペースを新設し、さらに用途によって模様替えのうえイベントスペースとしても活用可能とした。当スペースはモ15400形において着脱式のカウンターを設置のうえビールサーバーやシンクを備え付けたため、かつてのスナックコーナーが形を変えて復活する格好になった[3]。
車内は床を全面カーペット敷きとして、客室端部にオーディオ設備も設置した。そのためのスピーカーも荷棚に各車4台ずつ設置された[1]。座席にはクラブツーリズムのロゴが入ったカバーが取付けられた。
トイレは従来の和式個室を洋式化し、既存の洋式個室を含めてリニューアルの上、温水洗浄便座が設置された。全室洋式化によって、片側を女性専用とした。デッキは化粧板を明るめの木目柄に張り替えのうえ、洗面台周りの備品も交換した[1]。便器は床据付けタイプを踏襲し、真空式ではない。
運用
2011年12月15日に出発式が開催され、合わせて愛称名「かぎろひ」も発表された。12月15日から18日にかけての試乗会ではジャズライブ、落語、クラシックコンサートなどのイベントが実施された[1]。同年12月23日よりクラブツーリズムによるツアーに投入され、日帰りツアー「いよいよデビュー!栄光の一番列車でご案内!~クラブツーリズム専用列車で行くクリスマス志摩スペイン村」より運用を開始した[1]。
基本的には他系列と併結せず、2両単独ないし2本連結の4両編成でしか運転されないが、2012年10月15日には、ほぼ同一行程のツアーが重複したことで、本系列2本と15200系15203Fを連結した6両編成が大阪上本町駅 - 伊勢市駅で運転され[4]、2013年5月12日には本系列1本と18400系18409Fが併結した4両編成が運転された[5]。2022年6月にもあおぞらIIと併結している[6]。
2019年4月時点の配置検車区は富吉検車区である[7]。