きんぎんすなご
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「夏目家」シリーズのきっかけとなった連載作品。人の成長過程について、これまで作者が多くの作品で描いてきた「すでに存在する居場所の喪失と巣立ち」ではなく、「まだ存在しない居場所を探し獲得する」ものとして描いた点で注目される。
作中登場する夏目蒼一郎を主人公とし、その高校生時代の日常生活を描いた「夏目家の妙な人々」(1998年)は、本作品の事実上の続編となる。
あらすじ
「やりたいことが見つからない」ことにいら立って家出した高校生の蓼子は、就職した一流企業を辞めて田舎に移り住んだ旧知の“にーさん”こと今泉久義のもとを訪ねる。自然の中で、それぞれ何かを引き替えに自分たちの生き方を選ぶ人との出会いを通し、蓼子は次第に生きる目的を見いだしていく。