こちら新宿フリッパーズ
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| こちら新宿フリッパーズ | |
|---|---|
| ジャンル | 推理漫画 冒険漫画 コンピュータ サイバーパンク |
| 漫画 | |
| 作者 | 渋染かずき |
| 出版社 | 講談社 |
| 掲載誌 | マガジンSPECIAL |
| レーベル | 講談社コミックス |
| 発表号 | 1997年No.10号 - 2000年No.6号 |
| 巻数 | 全7巻 |
| 話数 | 全32話+読切1話 |
| その他 | プロトタイプとなる読切版が マガジンフレッシュ1995年8月19日号に 掲載されている。第7巻(最終巻)に収録。 単行本未収録の短編がpixivにおける 作者のサイトにて公開されている。 |
| テンプレート - ノート | |
| プロジェクト | 漫画 |
| ポータル | 漫画 |
『こちら新宿フリッパーズ』(こちらしんじゅくフリッパーズ)は、渋染かずきによる日本の漫画作品。『マガジンSPECIAL』(講談社刊)にて1997年No.10号から2000年No.6号まで連載された。
本作の「情報屋」
東京都新宿区新宿に存在するとされる架空の情報屋を主人公とする推理漫画としてスタートした作品。
一方で主人公の1人をコンピュータに精通するハッカーとして設定し、その技術を用いて情報を集め、また同時にその過程やそれにまつわる電脳空間上の攻防を漫画表現によって視覚化させて読者に提示したことによりサイバーパンク作品としても成立している作品であり、特に物語の後半はその向きが強い。
また本作の連載期間はそのまま情報技術発展の過渡期にもあたり、それを取り扱った時事ネタ(2000年問題、不正アクセス防止法施行など)も多少ながら存在する。ただし、それらの表現は少年漫画としての性質上、漫画表現としての誇張を交えて描かれており、必ずしも現実に即した扱われ方はされていない。なお不正アクセス防止法施行以前の作品であるため、とくに本作の初期においてはハッキングに関しては「グレーゾーンの行為」(脱法行為)として扱われている。
なお連載前においてプロトタイプとなる読切作品が『マガジンフレッシュ』(講談社)1995年8月19日号に掲載されている。また単行本未収録となる関連の短編が作者のpixivにて公開されている。
本作に言う「情報屋」は従来のミステリ作品に頻出する情報屋(いわゆる情報提供者の一種であり、従来のミステリの世界観では「堅気とは異なる裏社会の職業」として描写されることが多い)とは多少、趣を異にしており、基本的には「求められた情報を依頼者に提供することで報酬を得る(多少アウトローかつマイナーな存在ではあるものの)一般的な堅気の職業」として描写されている。
また作内において「情報屋」と「探偵」は区別されており(程度の多少はあるものの)「一般的なマクロマティックな情報(ないしは改めての調査を必要としない限定された特殊情報)」を取り扱い「依頼として求められた時に即座に提示する」のが「情報屋」であり「改めて調査が必要な個人的なミクロマティックな情報」を「依頼に基づき期間を置いて調査(探索)する」のが「探偵」である、とされている。そして本作における主人公たちの探偵行動は(下世話な言い方をすれば)「趣味」(もっと正確に言えば人助けのためのボランティアとしての調査活動)とされている。
あらすじ
ITの発達が過渡期となり情報こそが新たなる時代を握るカギとなった現代。超巨大情報都市・TOKYO新宿シティの雑多な情報の中で、それらをやり取りする事を生業とする者たちがいた。
「本日のスーパーの安売り」「流行の洋服」というような日常の情報から、時には政府機関や世界そのものさえ揺るがしかねない機密情報まで、あらゆる「情報」を合法・非合法の手段を問うことなく収集・集積し、求める者に開示する職業。人々は彼らを「情報屋」と呼んだ。
新宿の雑居ビルにある情報屋「新宿フリッパーズ」は小規模ながらも腕利きとされる情報屋である。しかし、そのオフィスは社員の趣味の私物以外はパソコンとデスクが、たった1台あるのみ。社員はビルのオーナーである藤沢有希と三田村共一の2人だけ。だが彼らは様々な手段を用いて持ち込まれた相談を解決し、確実な情報を提供する。本来「新宿フリッパーズ」は調査および情報提供が専門である「情報屋」でしかないハズなのだが「情報によって人を導き救う」ことを「情報屋の誇り」とする彼らは、相談者の苦しみを看過できず、調査活動を通じて情報の闇の中に潜み無垢な人々を喰いモノにする裏の世界の悪人たちを白日の下に晒していく。
そして今日も涙にくれる依頼人が、一縷の望みを託してパソコン1台しか存在しないオフィスのドアを叩く。藤沢と三田村。情報の波の中を泳ぐ2人の「フリッパーズ」の示す「真実の希望」を求めて。