さよなら天使
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春から夏へと移り変わる短い季節に、都会から一人の転校生がやって来る。名前は、志摩野菊(しまのきく)と言い、男勝りな少女であった。 ある日、彼女は放課後に女子らに言いくるめられて一人で掃除をさせられていた女々しい少年、豊田新吉(とよだしんきち)のことを気にかけるようになる。
二人は段々と親しくなり、毎日を過ごすようになるが、ある時、菊は新吉が、女々しい性格なのは、「母のお腹に子供がいる時、父が漁に出て船の上でトンボを見ると生まれてくる。」という内容の伝承のせいであるということを知る。 彼の父は生まれてくる前にトンボを見たが、実際に生まれてきたのは男の子であり、新吉は言い伝えのせいで小学校に上がるまでは女の子として育てられ、女々しい少年に育ってしまったということを自信なさげに語るが、菊はそれを聞いて「何故自分に自信を持てないのか。」といった言葉を新吉に投げかける。
その後、菊が女の子であるにもかかわらず、不良グループとタイマンを張り、番長をなぎ倒す姿を見て、新吉は「自分も男らしくなる」と決意するのであったが…。