その人は遠く
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浪人中で大学入試を控えた岡田量介は母の久子と2人暮らし。父を亡くした従姉の細川奈津子が花嫁修業を兼ねて上京し、同居することとなる。
量介は美しい奈津子に好意を持ち、そして恋心を抱くが、奈津子は南海大学の講師・大沢との結婚が決まり大阪へ越して行った。数日後、久子は心臓麻痺で倒れたところをとある旅館の娘である井波恵以子が乗っていたタクシーにはねられて亡くなる。
その後、大学講師を辞めて事業を始め、奈津子の財産まで注ぎ込んだ上に失敗し、あまつさえバーの女と浮気までしている大沢との離婚を考えた奈津子は再び上京、伯父の家に住むこととなる。
家を売りアパートで独り暮らしを始めた量介の世話をするようになった恵以子は彼に好意を持つが、量介は奈津子への思いが強かった。恵以子が量介を愛しているのを知った奈津子は大阪に帰るが、ほどなく大沢は自殺してしまう。
奈津子は友人の紹介で九州で高校教師になる決心をし、特急列車で量介と恵以子の前から去って行くのであった。