どん亀サブマリン
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『月刊少年チャンピオン』別冊に掲載されるということで、小山田いくの作品のひとつ『ぶるうピーター』の世界線上の未来を描いた作品である。当時流行していたノストラダムスの終末予言と絡めて、1999年に日本が災害により沈没するという表現が使用されている。そういう意味では『ぶるうピーター』のサイドストーリーとも言える立ち位置であり、同作品の亀 行道や塩入 かえでが登場するなど、ファンにとっては取り付きやすい作品となっている。また掲載誌が別冊ということもあり、1話完結型の体を取っている。
舞台は西暦2034年。1999年に大地震により沈んだ日本列島から少し離れたところにある浮遊都市(プランクトンシティ)で暮らす亀 波道、明科 満穂、泊 白夜、十文字 求美の四名が、ふとした事から事件に巻き込まれていく。
浮遊都市(プランクトンシティ)
旧小笠原諸島の海域に作られた海上・海中都市。都市と言っても建物・施設単位のドーム型可潜プラントの集まりでドーム間は潜水服および潜水艇で行き来している。都市そのものも移動可能で、時期によって温暖な海域に南下・北上している。近辺の海底には地名を振っている。
水中活動に主眼を置いた産業開発が盛んであり、中学生が使用する潜水艇や装備でも1万メートルの深海にまで潜り活動することが可能。だが、社会倫理の観点から軍事利用を禁じ、あくまで民生品の範囲で活動しており他国の軍関係組織とは取引していない。しかし、それゆえに都市その物における主幹産業というものがなく、労働人口が持て余されていて作中における無許可の海底農場や巨大プランクトン培養といった研究に出資する投資家も存在する模様。
あらすじ
- ①「日本を知らない子供たち」の巻
- 西暦2034年夏、夏休みの自由課題のために浮遊都市にある「亀山寺」を訪れた泊白夜、十文字求美は亀波道、明科満穂のプランクトン採集(昆虫採集に近い感覚)に付き合い、潜水艇で日本海溝へ向かう。そこで悪徳科学者:大山田 剛に捕らえられ、命の危機に陥る
- ②「太平洋 魔の六角海域」の巻
- 西暦2034年12月、無人貨物船の沈没爆破から逃れるために浮遊都市より避難した亀、明科、泊、十文字の4名は小笠原東方海域・通称「魔の六角海域」に於いて幽霊船に遭遇する。海底に逃れた4人を待ち構えていたのは、またも悪徳科学者:大山田剛だった。彼らが遭遇した幽霊船は電磁波による幻覚で、かつて某国によって開発された機密兵器「バミューダT」だったが、搭載した潜水艦ごと沈み、偶発的に作動していた。大山田の狙いは潜水艦に配備されていた「光子ミサイル(作中では核より強力で放射能が発生しない)」だった。すでに禁止条約で手に入らなくなったミサイルをサルベージして一儲けしようとする大山田と4人の因縁バトルが再度勃発する。