ねずてん
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あらすじ
戦後から少し経ち、世の中が落ち着きかけた頃の話。
主人公の「私」と友人の「秋邨先生」は、龍神村の護摩ノ壇山の渓に「尺物の大アマゴ」がおり、キツネは大アマゴを持ってネズミのテンプラを買いにくる、という話を湯治客から聞いたことがきっかけで、「ねずてん」屋をはじめようとする。 二人は半年がかりでネズミを集め、木炭バスに乗って和歌山の南部へ出向き、一番安物の鍋と油を買い込んでしまう。
二人はとうとう目当ての川原にたどり着き、揚げたネズミを並べて「ねずてん」屋を始める。 しかし案の定キツネもタヌキもやってこない。 話も途切れ闇の中で、あの湯治客こそキツネではないかと疑ううちに幻惑にかかってしまうのである。